【般若心経とサンスクリットとヨガ哲学】

 仏教経典によく使われる「空」、「色」、「法」、「智慧」、「慈」などの漢字(言葉)には、それぞれ相応する原典のサンスクリットの言葉があります。

 その中には、ヨガの哲学経典と共通していて、ヨガをする人に知っておいてもらいたい重要なコンセプトがたくさん隠されているのです。
 
 私が最近個人的に経典の勉強をする時に大切だと思っている事は、文字を目で追いながら声に出して読むことです。

 経典の読誦というものは、五感の内でも私たちに入る情報の80%が入ってくる 視覚と聴覚という感覚器官を、音と文字に集中させることで自然に瞑想状態に導かれるようになっているのです。

 大人数のお坊さんの読経の中では、もしくは、ひとりの時でも読経に慣れてくると身体中の皮膚の表面で、音の波動というか、そのお経の持つバイブレーションのようなものを感じられるようになります。

 そのうち、味や香りも感じられるようになるかも?というのは、冗談ですが、お経を唱える事は短く吸って長ーーーーく吐くプラナヤマの練習にもなります。吐く息が長くなると副交感神経系が優位になり、こころが落ち着き、瞑想をする準備としては最適なのです。
 インドで生まれたバラモン教、ヒンドゥー教、仏教がそれぞれヴェーダやマントラやお経の読誦を大事にしているのには、そのような理由もあるのだろうなと思っています。

今年最後の師走の仏教瞑想会は、来週の水曜日25日夜に開催いたします。

 前半は、みなさんににもなじみの深い「般若心経」を読み解いていきます。

 般若心経を、原典のサンスクリットと、日本で通常読誦される漢文の両方から読み解いていきます。

 我が師匠の空海先生が61歳で、人生最後に書かれた般若心経の解説書「般若心経秘鍵」の内容に触れられるかどうかは、私のこれからの勉強次第。がんばります!

 瞑想会の後半は、ヨーガの伝統的なプラナヤマを実践して、呼吸法から瞑想に入っていきます。「調息」→「調心」です。

 1月と2月はももの渡印修行のためにお休み。3月からは、場所を変えて、講座の内容も新たに再開の計画をいたしております。

  年末のお忙しい時期ではありますが、忙中閑ありとも言いますね。

 お申し込みを受付中です。

 暮れゆく年の瀬をの気配を味わいながら心静かにクリスマスの夜を過ごしていきましょう。翌日は新月のムーンデーです!


※この前の満月の日の夕暮れに高野山大学から撮影した写真。宵の明星がキレイでした。

師走の仏教瞑想会
【日時】
2019年12月25日 水曜日18:30~21:30 

【場所】
高円寺北区民集会所 2階和室

【講師】
Momo KPJAIY Authorized Ashtanga yoga teacher
高野山真言宗僧侶

詳細は以下のリンクからどうぞ。

※動画は、般若菩薩。般若の智慧を象徴化した仏さまです。左手には経典を持っています。クリスマスっぽくキラキラの動画にデコレーションしてみました。

 ちなみに[般若]という言葉はサンスクリット語 prajñā(プラジュニャー)の音写で、この言葉は女性名詞。般若菩薩も、女神風に描かれていますね。

 仏教では般若を女性原理と見、方便を男性原理と見なして、両者の合一によって解脱が完成されるとも説かれたそうです。

 仏教だけではなく、古くウパニシャッドにも、アートマンが智慧 (般若) の塊として説かれているそうです。奥深い。

 12月は通常クラスの他にも以下の特別クラスやイベントがあります。ぜひ、お越しください。

○ 12/18日(水)18:15〜20:40 
横浜・藤が丘地区センター
瑜伽瞑想会(ヨーガめいそうかい)


○12月29日(日)IYC荻窪年末年始特別クラス
07:30-09:30 アシュタンガヨガマイソール
10:30-12:30 『2020年はフルプライマリへの扉を開く!』 

○YouTubeチャンネルをはじめました!
毎週金曜にヨガの動画を配信。
「Ashtanga Yoga Temple」

↑チャンネル登録をお願いいたします☆

今月も、よき瞑想のひとときが訪れますように。

ナマステ⭐︎