よく、いろいろな方からマイソールでどんな一日を過ごしているのかと聞かれるので、
私のある一日をご参考までに紹介してみようと思います。

インドでは、生活のいろいろな事に思いのほか時間をとられます。

たとえば洗濯!洗濯機がないので手洗い。

15分~30分くらいつけおきをして、そこから汚れた部分をごしごしもみ洗いしたり、
全体を足踏み洗いしたり。
洗剤が残留するといやなので、すすぎもしっかりやったりすると、あっという間に30分から小一時間くらいは時間をとられます。

たとえば入浴!シャワーの水圧がイマイチな上に水しか出ないのでバケツにお湯をためて手桶で掛け湯。いうまでもなくバケツにお湯がたまるのにも時間がかかるため、
シャワーだけなのにやはり30分くらいは時間をとられるのです。

そんなこんなで、
いわゆる「仕事」を全くしていないにもかかわらず、
何だかんだで時間のない忙しい一日を過ごしている今日この頃。

洗濯は、町の洗濯屋さんに洗濯を持ち込めば2~3日後にはアイロンまで掛けて仕上げてくれるし、シャワーはホテルのプールに行けばお湯もガンガン使い放題の日本と変わらないホットシャワーが使えるので、お金さえはらえば便利さや時間は買えるのだけれど、
日本を離れた時くらい生活のひとつひとつに時間をかけて、ていねいに暮らすのもいいなぁ、と思うのです。

ひとつは、普段の自分の日本での生活がいかに便利で恵まれたものかという事を実感できるから。

蛇口をひねれば熱いお湯も冷たい水も豊富に出て、
スイッチを押せば電化製品がもれなく動き、
電車が時間通りにやってくる、
というのは世界平均の事情からすると、多分結構すごいことなのです。

もうひとつの理由は、自分のヨガの練習の一環として、
生活のなかの、ひとつひとつの仕事を丁寧にこなすいい機会になると思ったからです。

主に、仕事のヨガと訳されることの多い「カルマヨーガ」。
簡単に説明すると、「行為の結果を顧みず、すべての行為を神に捧げる」こと。
また、今世における「自分の義務や仕事=ダルマ」を全うすること、でしょうか。

私もまだまだ勉強不足なので、
興味のある方はインターネットなどで詳しい説明などを検索してみてください。

「バガワットギータ」はいわゆる「カルマヨーガ」について非常に詳しく書かれた本でもあるので、参考にされてみるのもいいと思います。

で、

日本で便利ながらも忙しい日常を送っていると、
なかなか一つひとつの行為を心を込めて丁寧にするという事が難しいのですが、

インドにいると、洗濯や掃除やその他の細々とした「仕事」を丁寧に楽しみながらやっている自分がいたりするわけです。
そして、それはまさに「今この瞬間に全ての集中を傾ける」という瞑想の練習にもなりうるわけです。

あんまり、「カルマヨーガ」とかいうと(特にこのワタシが言うと)
大変うさんくさくなってしまうので、今日はこのあたりにしとこうと思いますが、

日常のすべての行為が、アナタや私のココロの持ち方一つで「ヨガの練習」になってしまうのは凄いことだとおもいませんか?

お皿を洗う事だって、ココロを込めてその行為を誰か(もしくは神様)に捧げればヨガになるし、

満員電車に揺られて職場に向かう事だって、
アナタのダルマ(義務)を遂行するためのヨガの練習なのです。

そして、あの戦場のような東京のラッシュアワーの満員電車の中で平和なココロで、
一緒の車両に乗り合わせたすべての人々の幸せを祈る事なんかができたりしたら、
アナタはもう、間違いなくヨガ上級です!!

本当は、こちらマイソールでの一日の過ごし方について書きたかったのですが、
ちょっぴり長くなってしまったので、次回に持ち越します。

※今日の練習とバックベンド
待望のセカンドシリーズ2日目。
昨日は一つ一つのポーズをゆっくりやったので、今日はできるだけ余計な休憩を挟まずビンヤサでサクサク動こうと思う。
湿度が高く、室温も高いので若干呼吸がしにくいものの(自分が風邪を引いていて鼻づまりなのもあって)身体はよく曲がる。

バックベンドは昨日に引き続きサラスワッティ先生がきてくれて、
今日はダイレクトに高い位置から膝裏の窪みに手を引っかけて持たせてくれた。
膝を伸ばしてアタマを内側に入れて自分で立とうと試みるものの、
週の後半で若干疲れが出ているのか、ちょっと辛い。

やはり、バックベンドの最後の要は脚の強さと使いかた、と実感した木曜日。
今週のマイソールクラスも無事終了です。ありがとうございました。

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※町の半屋台的仮設食堂のおもしろ看板。女装のおじさんに目が釘付け。
手に持っているのはインドのカレー味パンケーキ、もしくはクレープの「ドーサ」

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※こちらは南インドのカレー定食「ミールス」

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※メニューの数も豊富です