これと異なり、当社が開発している虚血性疾患に対するHGF遺伝子治療は、ベクターそのものを使用しません。従って、遺伝子がDNA本体に入り込む可能性は極めて低く、感染などウイルスベクターに付随した他の副作用の心配もありません。もともと体に備わっているHGFという遺伝子の働きを強める目的で同じものを外から補ってあげる、という手法です。これは当社が、遺伝子治療を普及させる上では安全性の確保が第一と考えているからです。さらに、ウイルスのゲノムを完全に除去して安定性を高めた非ウイルスベクター技術であるHVJエンベロープベクターの開発も進めています。当社を含め、多くのベンチャー企業がウイルスベクターを使わない遺伝子導入技術の開発を進めているのにはこうした背景があります。
遺伝子治療は、「ウイルスベクターを使った特別な病気の治療」から「ウイルスベクターに頼らないより安全な手法による、一般的な病気の治療」へと守備範囲を広げようとしています。当社はその最前線で開発に取り組んでいます。
HGF遺伝子使ったパーキンソン病根治治療薬を開発計画
遺伝子医薬品開発のアンジェスエムジーは4月、肝細胞増殖因子（ＨＧＦ）
遺伝子を使ったパーキンソン病治療薬の開発を始める。神経伝達物質
のドーパミン投与などで症状改善を狙う従来の治療薬と違い、神経細胞
自体を保護・再生して根治を目指す。製薬大手との提携で、2010年の
商品化を計画している。
アンジェスのプロジェクト（こちら）
Ｒ＆Ｄトップに聞くアンジェス
まだまだかかりそうですが、開発に向けて研究されているようです。
momosakuはこの会社に注目しています
