1200年前後にパリのノートルダム大聖堂で活動した作曲家らの一派のことを、ノートルダム楽派といいます。

この時代に、「オルガヌム」と呼ばれる、のちのポリフォニー音楽の原点である合唱技法が生み出されました。

ノートルダム楽派を代表する作曲家の名前を覚えるために、そしてオルガヌムとはなんぞや、を知るためによく取り上げられるのがこれ。

 

ペロタン(またはペロティヌスともいいます)作曲の四声のオルガヌム「首長たちが集まって」。

「支配者らは集まりて」とか、「かしらたちは集いて」とか、他にも色々な邦訳があります。

大学に入ってすぐの前期、西洋音楽史のリスニングテスト対策のために何度も繰り返し聞いたことを覚えています。

 

なんと、これをドミトリー・オニシェンコ氏が最近モスクワのリサイタルで弾いたそうです。

ピアノソロで聴くノートルダム楽派!衝撃…かっこいいです。

 

ちなみにオニシェンコ氏のパーセル作曲「グラウンド」もとても良かった。

モダンピアノ用にいわば「現代語訳」したような演奏が多い中(基本的には私はそっち派ではあるのですが)、古楽器の演奏を再現しようとする趣が強い印象。

性格も良さそうで(基本ですが、大事なこと!)、素敵なピアニストです。

 

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