中国ドラマ 玉面桃花~福を呼ぶ契約結婚~ | 明日は明日の風が吹く  ~多発性筋炎の毎日~

中国ドラマ 玉面桃花~福を呼ぶ契約結婚~

 

 

2022  全36話

原題  玉面桃花總相逢

チャン・ハンユン(張含韻)

トン・モンシー(佟夢実)

 

 

 

科挙を二番の成績で受かった後、宰相娘との縁談を

断り許嫁の元に返ってきた。

 

しかしその許嫁はトンデモな女子だった。

 

肉屋を切り盛りする娘で包丁振り回し、親の決めた結婚

なんてしないぞ!と叫ぶ女だった。

 

暴力振るうし、じゃじゃ馬どころの騒ぎじゃない。

しかし義理とか責任とか果たしたい男。

それに陛下の耳にまで入ってしまってので結婚しないわけには

いかなくなったのでとりあえずこれだ!

 

『契約結婚』

 

ドラマだけじゃなく、小説にもマンガにもありふれてるこのパターン。

 

 

ヒロインの度が過ぎた暴れぶりには辟易するけど数話我慢

すれば中々に面白いです。

 

エリートが就職した途端に転勤。

結婚と同時に知らない土地からスタート。

旦那が生真面目だから出世街道からは外れそう。

頭はいいけど処世術がねぇ。

しかし奥さんも正義感強いからそんな男は実は嫌いじゃなかった。

 

 

 

 

助け合いながらいい感じになっていく。

うん、とてもいいドラマだと思います。

 

 

ヒロインも数話は暴れてたけど、荒事が出来ない旦那には

強い奥さんは何気に必要だったしね。

彼女も頭は悪くないから徐々に役人の奥さんとして

旦那を支えていく。

 

契約結婚と言うテーマの恋愛ものと思いきや、事件もの?

からの陰謀もの?

 

胸キュンメインではないので物足りない方もいるかも

しれない。

私もそのうちの一人。

 

でも、これが現実に近いんだと思う。

助け合いながらの夫婦愛です。

 

最初の任地で役人の不正を暴く。

しかし、黒幕と思ったのは手下で実は大物がその後ろに。

この事件で寧王と知り合いになり気に入られる夫婦。

 

 

 

 

そして二人を守ってくれる寧王の配下。

最後までこの二人は絡む予感。

話は朝廷に戻るんだろうからね。

 

 

女主二番手は危うく恋のライバルか?と思わせておいて脇カプだった。

 

 

 

気に入られた寧王の勧めで新しい任地へ向かう。

出世もしました。

夫婦仲も言うことなし。

 

 

 

ヒロインの胡嬌(こ・きょう)は学は無いし暴力的ではあるけれど、

どんな問題でも臨機応変に対応できる聡明さがあります。

一方の許清嘉(きょ・せいか)は秀才で清廉、

でも力も弱くどこか頼りない感じ。

この二人の結婚は親同士が決めたもので、性格も違うし上手く

いきそうにない。

でも二人とも正義感が強く曲がったことは嫌いな似た者同士

でもあります。

許清嘉は胡嬌と結婚することは当たり前と思っていて、

その考えは全くブレないのです。

小さい頃から一緒にいたわけだし、もう心の中に胡嬌が

しっかりといたと思われます。

打たれ強いというか一途です。 

 

一方の胡嬌はこの結婚に猛反発しましたが、自由な人生、

自立を夢見る女性でもあり、それを実現するために

契約結婚を思いつきました。

結婚後も許清嘉は胡嬌の言いなりだし、胡嬌はやりたい放題です。

許清嘉はすっかり尻に敷かれていますし、暴力も振るわれたり

して気の毒・・。

 

この感じがドラマのほぼ半分を占めていて長いので、

受け入れられなかったりイラっとする人もいるかも。

それでも、なんとも上手く行っていない二人に見える反面、

契約結婚でありながら息もピッタリでまさに夫婦と思える

場面もあるのです。

これが私が見続けられたポイントだったと思われます。

なにより夫・許清嘉が妻・胡嬌をとても理解していて

、馬鹿にするなんてことは少しもなく、いつも彼女を

尊重していたことに感動しました。

もちろん彼は科挙2位ということを鼻にかけることもなく、

妻にはひたすら従順な夫で可愛いのです。

でも、なんとなく許清嘉が胡嬌を手のひらでコロコロ

転がしていたようにも見えました。

結局手綱を握っていたのは許清嘉だったのかなぁと。

ようやく後半に入って、胡嬌が離縁状を破り真の夫婦に

なってからは更に面白くなりました。

向き合った事件が許清嘉の父親の死の真相に繋がり、

さらに玉娘の過去に繋がる辺りは良く考えられた物語でした。

そしてやはり夫婦がお互いを信頼し、相談して困難を

克服していく姿は理想の夫婦像。

特に最後、胡嬌が落ち込む許清嘉を励ます姿には

心が温かくなりました。

胡嬌って慈悲深い面もあって時々天女のように見えることもありました。

 

大きな出来事もなくほのぼのしたドラマでした。