中国ドラマ 狼殿下 | 明日は明日の風が吹く  ~多発性筋炎の毎日~

中国ドラマ 狼殿下

 

原題 狼殿下

2017 全49話

ダレン・ワン(王大陸)

リー・チン(李沁)

シャオ・ジャン(肖戦)

 

 

 

 

評判がよく、前々から気になっていたドラマ。

 

ダレン・ワン、お初の方ですがワイルドな顔立ちでとても

役にあってました。

 

序盤で演じるオオカミ少年がとっても可愛いのです。

 

 

序盤の可愛いオオカミ少年からの冷酷殿下。

ギャップに萌えます。

 

 

 

ヒロイン「馬摘星」は幼馴染と生き別れ、8年後に再会すると

彼は冷酷非道な皇子「渤王」となっており、結婚するも父の仇と

分かり、傷ついて隣国に流れつき復讐を誓う。

 

暴走して窮地に陥いるが実は前朝の皇女と分かり命拾い、

その国の王子に嫁ぐ。

改めて復讐戦に臨み敵(元夫:渤王)の背信でなんとか救われ

背信の罪状で奴隷に落とされた渤王を救出。

 

続けて渤王の弟を救出するも渤王の腕の中で戦死・・

 

 

愛する女の家族を(配下が)殺害した、という逃れられない

十字架を背負い苦しみ、ヒロイン馬摘星にバレてからは

その恨みを一身に受け止め、自分を殺させて恨みの呪縛から

彼女を解放しようという、タイトルロールの狼殿下こと渤王の

心の動き・究極の愛情はすごく胸打ちました。

 

愛情ゆえにその本心を微塵も見せずひたすら冷酷に振る舞う

そのギャップが切なく、悟りの境地みたいな表情が良かったです。

 

また戦場で死にきれず、奴隷の収容所?で贖罪のためにさらに

自分に苦痛を与え烙印さえ押されちゃうというセルフネグレクト状態・・・

 

渤王はこの時すでに抜け殻で抗う心がほぼなく、逆に痛めつけられる

ことを望んでいました。

 

そんな場合にはあんまりグッと心揺さぶられないと

いうのは新たな発見でした。

また馬摘星の方も聡明なはずなのに、復讐を思い詰めるあまり

暴走してキャラ崩壊?と思ったけど、美しい人が痛々しい姿を

晒す役者魂には心から拍手を送りたく、結果的に好感度アップいたしました。

 

 

 

ところが・・・

 

 

終盤に向けてどんどんヒロイン馬摘星の行動がブレていくというか、

馬摘星、この状況に酔ってる?というか・・・

 

 

 

 

渤王の余命が短い、というのはそう来たか!って感じで、

馬摘星は渤王を看取るのね・・・

 

と思ったのもつかの間、なんと摘星も黒い血を流して、

渤王を上回る余命の短さで悲劇性を逆転してしまいました。

 

 

残された余命で渤王は皇帝と対峙し唯一の心残りである弟を

救出するもの、と思ってたらタイトルロール差し置いて

まさかの摘星参上!

で驚きました。

あの柳生十兵衛ばりの100人斬りシーン、馬摘星でなければ

ならなかったでしょうか。

しかも馬摘星は瀕死の状態に陥り、おかげで渤王は救出された

弟には一瞥もくれずまさかのほったらかし。

 

・・・ということで

「ヒロインのヒロインによるヒロインのためのドラマ」

という印象で私の視聴は締めくくられました。

 

 

しかし、なぜだかヒロインにはイライラするときもあり、

聡明だけど、なんでそこで余計な事をする。

 

と思ってしまう事もしばしば。

 

 

ですが、二人が幸せだった時は少なかったですが、最後は

涙・・・涙・・・

でした。