本日は、ケイさんからのコメントにあった筋肥大について、自分の理解してる範囲で書きますね。

まず、筋肥大を起こすための基本としては、『筋自体への物理的ストレスと科学的ストレス』があります。

物理的ストレスは、いわゆる『負荷』ですね。ダンベル等の加重が筋肉自体への与える微細損傷です。この微細な損傷で一旦筋肉へダメージを与え、そのあとの休養で損傷部位が回復する過程で以前より筋繊維が太くなることで筋肥大が起こります。

科学的ストレスは筋収縮に伴う『筋内の代謝環境変化』です。例えば、筋肉トレーニングでは、筋肉内を無酸素環境にすることで生じる無酸素性代謝産物(乳酸)を高め、それに反応して分泌を促された成長ホルモン等の作用で筋肥大を起こす感じです。

これらのストレスにより筋肉は肥大していきます。

で、食事と筋肥大の関係ですが、まず第一に、
糖質やアミノ酸を筋トレ前に摂るのは『筋肥大のためではなく、筋が分解されないため』であり、糖質やアミノ酸が筋肥大させるわけではありません。
先に挙げた『ストレス』によって筋肉の損傷や筋内環境の劣悪が発生し、そこからの筋の修復や成長因子によって筋肥大が起こります。
そのストレスを起こすために『トレーニング』が必要となります。

が、

筋トレでは速筋繊維が主に使われるため、優先的に代謝の早い『解糖系からのATP生産』がエネルギー源となります。
そのエネルギー源を摂取してない状態では、筋肉を分解してアミノ酸とし、それを肝臓にまわし、糖新生を行いエネルギーの材料となる糖(グリコーゲン)を得ようとします。
そこで、先行的に糖質を補給しておくことで、筋肉を分解して糖新生させてまでグリコーゲンを確保しなくて済むのが狙いです。
また、糖新生の材料になるアミノ酸を摂っておくことも、同様に筋肉を分解させなくても糖新生を摂取したアミノ酸から行えるようにするのが狙いです。 

要するに、筋トレ前に糖質やアミノ酸を摂るのは、直接的に筋を肥大させるためではなく、トレーニングによる筋肉の分解を最小限に抑えるためです。

で、トレーニング後は筋肉の修復と合成が始まるので、その材料となる糖質やアミノ酸を摂ることで修復を早め、筋肥大を起こしやすくする。

という感じかな(~ヘ~;)ほんとはもっと奥が深いんですが、掻い摘んで書いてみました。

で、質問にあった『食後の血糖値が少し上がってる時の筋トレ』ですが、私的には問題ないと思います。
注意あくまで
『筋肥大はトレーニングのストレスによって起こる』という前提で、安全に、でも適度な負荷やセット回数を組むことの方が大切ですね(^-^)
私的には『トレーニング』がある分、運動で血糖処理はできますから、運動持続時間と運動強度と耐糖能との相談はかかせませんが、『糖質』摂取を『ポイント的に行う』のもいいとは思いますよ(^-^)