こんにちわ(^-^)
雨降りな週末ですが、以外と寒すぎず適度な気温です。

さて、本題。

糖尿病があると動脈硬化の進行速度が早まります。動脈硬化自体は加齢に伴い、万人に起こります。
高血糖状態では、血管内壁が常に『火事(炎症)状態』で、その炎症を抑えようと白血球やらが内壁に取りつき、さらにはコレステロールなどの沈着も起こり、結果的に血管内壁は肥厚してしまいます。これが動脈硬化の一因と思われます。(他には最終糖化蛋白などが原因ともいわれていますが、今回は割愛します(~ヘ~;)というか、調査不足です(笑))

で、この動脈硬化とトレーニングにどんな関係があるの?ってことなんですが、
あるホルモンが存在します。

名を『インターロイキン Interleukin IL』といいます。
インターロイキンには兄弟がたくさんいて、現在20以上発見されていますが、その作用としての特徴は、『白血球間の情報伝達をするタンパク質で、炎症や浮腫の免疫反応が起こるときに白血球から分泌される局所性ホルモンです』

と、その中の6男、インターロイキン-6は、血中に分泌されることで、『血管内壁に対して炎症を起こしにくくする作用(抗炎症作用)』を持ち、動脈硬化のような血管内壁の大火事状態を抑制、予防する効果を持っています。

と、ここで一つ。

血管内壁に高血糖という大火事が起こった『後』に白血球から分泌されるホルモンなんだから、『予防』でなく『事後処理』やない?と、思われますが、そこに『トレーニング』との関係があります。

トレーニングなどの筋運動後に『炎症とは無関係に』この物質の血中濃度が上昇します。

『Pedersenら(2005)は、筋が運動すると1筋繊維そのものからインターロイキン-6が分泌され、2増加した血中インターロイキン-6が、血管壁に対して抗炎症作用をもち、動脈硬化を予防する効果があることを示しました。』

このことから、『トレーニングを行い、血管内壁に炎症が起こる『前』からインターロイキン-6を血中に分泌させて、血管内壁に対して炎症を起こしにくい環境を作っておく』

結果として、糖尿病による高血糖があっても、血管内壁に炎症が起こりにくくなり、動脈硬化の危険、ひいては、その延長にある合併症の発現抑制にもつながる可能性があります。


とまあ、『トレーニング』による『血糖降下作用』以外を今回は取り上げてみました。
血糖値を上げないことも糖尿病のコントロールですが、その先にある『合併症を出現させないためとしてのトレーニング』も大事ということです(^-^)

食と運動は2つで1つです。どちらも欠けないようにして、目指せ『一病息災』です゚+。(*′∇`)。+゚