小池真理子さんの「月夜の森の梟」朝日新聞出版 | 生きている間にやりたいことをやろう!コーチたき坊のブログ

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「好きなこと、ワクワクすることを生きている間に一つずつやる」をモットーに同じような思いを持つ方を支援するコーチ。2022年ワタナベ薫さん主催のMCCコーチ養成スクール第1期修了。好きなこと、ワクワクすることをやりたい方の背中を押します。

2024.6.25おはよう御座います💐
2年前の今日のフェイスブック📚読書記録から転載します🐰
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2022.6.25 今日も暑いですね。東京で35.4度の猛暑日になりました。水分補給して過ごしましょう♪小池真理子さんの「月夜の森の梟」朝日新聞出版1200円+税を読み終えました📚2022年読書記録65冊目。以下本書から一部引用します。〜〜〜〜〜〜
病気がわかった後のこと。梟の声に気づいた時、部屋の中にいる彼の耳に届くよう、私は窓を少し開けた。風のない晩だった。梟の声は遠く、近くよく聞こえた。明かりを消した室内に青白い月の光が射し込んで薄墨色の影を作っていた。萩原朔太郎の詩の世界みたいだった。夫は元気だったころ、何度か繰り返し面白いことを言っていた。「俺が死んだ後のおまえの事は想像できる。友達や編集者相手に俺の思い出話をしながら、おいおい泣いて、そのわりには凄い食欲で、ぱくぱく饅頭を食っているんだ。一つじゃ足りなくて二つも三つも。お前は絶対、そうなるやつだから、俺、自分が死んだ後のお前の事、全然心配してない」
先日、一人で大きなどら焼きを食べていた時、その事をふと思い出した。可笑しくて可笑しくて、ひとしきり笑いながら、気がつくと嗚咽していた。笑いながら嗚咽する、というのは、けっこう腹筋を使うものだという事がよくわかった。〜〜〜〜以上引用終わり。
小池真理子さんは1952年、東京生まれ。成蹊大学文学部卒業。1978年、エッセイ集「知的悪女のすすめ」で作家デビュー。多数の著書があります。
本書は、37年間一緒に暮らした夫をガンで亡くした後、2020年6月6日から2021年6月19日まで朝日新聞に連載された「月夜の森の梟」を単行本化したものです。小池さんと、藤田さんの生活、思い出、感情などを綴っています。興味ある方は、是非お読み下さい📚🎄