五木寛之さんの「孤独のすすめ 人生後半の生き方」中公新書ラクレ | 生きている間にやりたいことをやろう!コーチたき坊のブログ

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「好きなこと、ワクワクすることを生きている間に一つずつやる」をモットーに同じような思いを持つ方を支援するコーチ。2022年ワタナベ薫さん主催のMCCコーチ養成スクール第1期修了。好きなこと、ワクワクすることをやりたい方の背中を押します。

2024.5.19おはよう御座います💐
五木寛之さんの「孤独のすすめ 人生後半の生き方」中公新書ラクレ740円+税を読み終えました📚2024年読書記録93冊目。
以下本書から一部引用します。
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「孤独」を楽しむ。
老いにさしかかるにつれ、孤独を恐れる人は少なくありません。
私自身は、群れるのが苦手で、孤独に偏する性分だという面もありますが、歳を重ねれば重ねるほど、人間は孤独だからこそ豊かに生きられると実感する気持ちが強くなってきました。
歳を重ねるごとに、孤独に強くなり、孤独の素晴らしさを知る。孤立を恐れず、孤独を楽しむのは、人生後半期のすごく充実した生き方の一つだと思うのです。

シフトダウンして生きる。
今は昔、若い頃、車の運転に夢中だった時代がありました。
そんな時代に、私の気持ちを捉えていたのは、スピードや加速ではありませんでした。ちょっとひねくれているようですが、実はスピードを落とす事、すなわち減速だったのです。
いい車というのは、優れた減速力を持っている。タイムだけではなく、減速する時の感覚というか、味にあると密かに思っていたのです。
高齢化社会にどう生きるかを考えた時、私の頭に浮かんだのは、減速して生きる、というイメージでした。それも無理にブレーキをかけるのではなく、精神活動は高めながら自然にスピードを制御する、という発想です。
時代はまさに減速のさしかかっている。加速ではなく、スピードを制御する事を考え無ければならない。しかし、それは後退でも、停止でもなく、確実に時代のコーナーを回っていく為の積極的な減速です。
対談した古市憲寿さんの言葉の中に「ダウンシフター」というのがあり、それに触発されてあらためて人生の減速について考えさせられたのです。スピードは落としてもトルクは落とさない。加齢と共に社会生活や身体的行動は減速しても、むしろ心のトルクは高まっていく。孤独とは、そんな生き方の一つではないかと考えたのでした。
回転は上げつつ、減速して生きる。それこそが現代人のテーマではないかと、今しきりに思うのです。
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以上、引用おわり。
五木寛之さんは1932年福岡県生まれ。
生後まもなく朝鮮にわたり、1947年に引き揚げる。1952年早稲田大学露文科入学。57年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、76年「青春の門 筑豊篇」他で吉川英治文学賞を受賞。多数の著書があり、現在、泉鏡花文学賞、吉川英治文学賞などの選考委員を務めています。
現代、平均寿命が伸びて多くの方が高齢でも元気に暮らしていますが、老いにさしかかるにつれ、「孤独」を恐れる人も少なくないです。体が思うように動かず、外出もままならない、訪ねてくる人もおらず、何もする事がなく、世の中から何となく取り残されてしまったようで寂しく不安な日々。
けれども歳を重ねるほど、人間は「孤独」だからこそ豊かに生きられると実感する実感する気持ちが強くなって来ると、解説しています。
はじめに
第1章「老い」とは何ですか
第2章「下山」の醍醐味
第3章老人と回想力
第4章「世代」から「階級」へ
第5章なぜ不安になるのか
第6章まず「きづく」こと
おわりに

興味ある方は、是非お読み下さい📚🎄
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