村田沙耶香さんの「コンビニ人間」文春文庫 | 生きている間にやりたいことをやろう!コーチたき坊のブログ

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「好きなこと、ワクワクすることを生きている間に一つずつやる」をモットーに同じような思いを持つ方を支援するコーチ。2022年ワタナベ薫さん主催のMCCコーチ養成スクール第1期修了。好きなこと、ワクワクすることをやりたい方の背中を押します。

2024.3.6おはよう御座います😃
3年前の今日のフェイスブック📚読書記録から転載します🐰
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2021.3.6 こんにちは😃今日は暖かくなりました♪ 村田沙耶香さんの「コンビニ人間」文春文庫580円+税を読み終えました📚2021年読書記録34冊目。以下本書から一部引用します。〜〜〜〜〜
「いらっしゃいませ!」私はさっきと同じトーンで声を張り上げて会釈をし、かごを受け取った。その時、私は初めて、世界の部品になる事が出来たのだった。私は、今、自分が生まれたと思った。世界の正常な部品としての私が、この日、確かに誕生したのだった。
眠れない夜は、今でも蠢いているあの透き通ったガラスの箱の事を思う。清潔な水槽の中で、機械仕掛けのように、今もお店は動いている。その光景を思い浮かべていると、店内の音が鼓膜の内側に蘇ってきて、安心して眠りにつく事が出来る。朝になれば、また私は店員になり、世界の歯車になれる。その事だけが、私を正常な人間にしているのだった。〜〜〜〜
以上引用終わり。
本書は第155回芥川賞受賞作の作品です。私は初めて読みました。主人公の古倉恵子、コンビニバイト歴18年、彼氏無し36歳の目を通して、コンビニ店の毎日の業務、店内の商品棚の整理、お客様とのやりとりなどを客観的に描写していて引き込まれました。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいる時のみ世界の歯車になれる、古倉恵子。とてもシュールです♪
興味ある方は、是非お読み下さい📚