昨夜、やっとCSの録画を見ることができたのですけどね。

 

いや〜本当に集中してましたね。

 

アンコールのレミエンはご愛嬌(というか本気で酸素足りてなかった)としても

 

本編は完全ノーミスで、全く一分の隙もなかった。

 

埼玉、佐賀と進化してきて、とうとう横浜でこの境地に達したか!という感じで

 

感無量でした。

 

 

振り返ってみると、芸術的にも技術的にも完成された感のある横浜が

 

実は一番アスリートモードでしたよね。

 

ああ、羽生さんてやっぱアスリートなんだ

 

アスリートでいる時が一番光ってるんだなと感じました。

 

 

羽生さんて感情豊かな人なので

 

アイスショーなどでは感情を目一杯出して滑ることに喜びを感じている人ですが

 

もちろん、今回もアンコールでははっちゃけてましたけど

 

本編の方はむしろ感情をコントロールし

 

全てを完璧に仕上げようという意識を感じました。

 

だから完全に試合モードに近かったのではと思います。

 

「五輪獲ったみたいな達成感」

 

と言った意味もわかりました。

 

そうやって平昌を獲ったんでしょうね。

 

 

やっぱ伊達に五輪二連覇してないわ〜羽生さん(←毎回言うけどね)

 

 

横浜初日の2月17日はまさに平昌で金メダルを獲得した記念日でしたし

 

今回に賭ける思いは並々ならぬものがあったと思います。

 

 

とにかくこれでこのステージ(GIFTに続くアイスストーリー2のステージ)もクリアしてしまいましたから

 

次はどこに向かうんでしょうね。

 

 

まだ今は空っぽとか言ってましたけど

 

次のシーズンに向けてのアイデアとか

 

オファーとか殺到してそう

 

 

今回、すごく嬉しかったのは、羽生くんが横浜の前の動画で

 

「応援してください!」と言い切れたこと。

 

佐賀の前は「楽しんでください!」でしたからね。

 

それだけアスリートモードになってきたってことだったんだなと思いました。

 

 

そういえば佐賀公演2日目終了後の挨拶で

 

皆さんの力を下さい!

 

と言ってましたね。

 

やっぱり、あの時は色々といっぱいいっぱいだったんだなと思いました。

 

 

でも佐賀でのジャンプ失敗を受けて

 

横浜は全く違うモードに切り替えて

 

戦いの人になって戻ってきてくれました。

 

本当にきっぱりとあそこまで力強く

 

「応援してください!」って言えたのって

 

羽生くん的にすごく久しぶりだった気がします。

 

 

そして彼はステージをクリアし

 

次へと向かうわけですけれども

 

もう今は彼は自分のミッションをはっきりと理解していると思う。

 

 

GIFTのころはまだ本当に単独でそこまでできるのかどうか

 

半信半疑のようなところもあったと思うし

 

そこまでの自信はなかったかもしれないけれども

 

世界が見守る中、あのステージを大成功させ

 

そして今度は再び

 

リプレイツアーを大成功させたいま

 

彼の意識は完全に変わったように見えます。

 

結婚してスピード離婚したことで

 

さらに覚悟が決まった。

 

そんな感じもしています。

 

 

リプレイの最後の言葉は

 

「・・・と思う。自信はないけど。」

 

でした。

 

ショーの内容的にも、自分の選択が果たして正しいのかどうかの迷い

 

自分の選択によって誰かを苦しめてしまうことへの葛藤

 

先が見えず、暗闇でもがきつづける自分の苦しみなどが

 

描かれていました。

 

まだこのショーを作り上げた段階で彼は自分の今後の生き方や選択に確信を持てない段階にいるのだなということが

 

明らかでした。

 

でも最後に行き着いたのが神への祈りでした。

 

祈りというのは神様に直接話しかける行為なわけだけれども

 

6回のショーを重ねるごとに

 

神様からの答えがはっきりと聞こえてくるようになったのかなという風に見えました。

 

回を追うごとに

 

彼の祈りの力、私たち全員を巻き込んでゆくパワーは増していったように思います。

 

 

さいたまま迄は、羽生さんを取り囲む状況がとても不安定で

 

アイスショーでの情緒不安定に始まってなんというか

 

メンタル面でほんとうに心配になるレベルでしたが

 

とにかく神様に彼を守ってください

 

アイスショーを成功させてくださいと必死でお願いしてきました。

 

 

でも離婚騒動の中でたまアリ大成功

 

さすが羽生結弦、伊達に五輪二連覇してないな、すげえな、と感じました。(←また言ってるけどw)

 

 

ただ年末年始の文春始め週刊誌からの攻撃もあり、佐賀前もまだ少し弱さ、心細さを感じてました。

 

 

でも今回、羽生さんは本当に強かった。

 

一番強かった時の羽生選手が戻ってきた感じがしました。

 

なんというか

 

成功することを微塵も疑っていない感じや

 

絶対にノーミスで完成させるのだという意識

 

そのゆるぎのなさ

 

半端なかったですよね。

 

なるほどあれは一日6時間のトレーニングに裏打ちされたものだったのかと

 

最後のスピーチで納得しました。

 

 

辛いことがあればあっただけ

 

その分、練習に打ち込む羽生さんだからこそ

 

あの強さがあるんだなと書きましたが

 

まさにそれを目の当たりにさせられた横浜公演でした。

 

 

さて、次はノッテステラータ。

 

今の、強いメンタルの羽生さんで、ノッテを見ることができるって

 

なんかすごく嬉しいし頼もしいです。

 

 

こう言ってはなんだけど

 

去年の羽生さんは隙だらけでした。

 

いつも泣いてるイメージ。

 

プロローグでも、ギフトでも、ノッテでも、そしてFaoIでも泣いていました。

 

 

北京までの戦いの中で受けてきたあまりにも理不尽な扱い

 

コロナ禍で完全に孤立化させられ

 

ありとあらゆる人に裏切られ

 

誰を信じて良いのかもわからない中で

 

なんか心がすごく変な方向に行ってしまっていたのかもしれないなと

 

ちょっとだけ思いました。

 

 

誰も信じられないから外側に対しては過剰防衛

 

なのに一旦信頼すれば、ここまで全部を見せちゃっていいのと思うほど無防備で(ギフトがまさにそれ)

 

でも自分を癒すためには

 

何もかも洗いざらい心の内を、自分が感じてきた苦しさをぶちまけるしかなかった

 

癒すためにはそれが必要だったんだろうなと思いました。

 

 

そんな傷だらけの彼には

 

当然、魔が入り込む隙がいっぱいあって

 

なんだろう

 

一連の騒動の原因は、そこにあった気がしてるんですよね。

 

 

やっぱりいろんな意味で

 

防御って大事ですよ。

 

戦いはまず防御を固めてから。

 

エンタメの分野であっても

 

いやエンタメの分野だからこそ

 

戦う気持ちがないと容赦なく襲いかかり潰しにかかってくる。

 

そのことをこの1年で嫌という程、思い知らされましたよね。

 

 

でも今回、すごく強い姿を見せてくれて

 

ああ、彼は結局、そこ(戦う人)に戻ったんだなと理解しました。

 

佐賀では祈る人としての自覚が・・・と書いた気がしますが

 

本気で祈りを届けるために戦わなくてはならないんですよね。

 

ああそうか

 

その両者は矛盾しないんだなと

 

改めて気づかされました。

 

 

ある意味完璧な形(ノーミス)になったからこそ

 

祈りのパワーがマックスになった感じもあり

 

ああ羽生さんが勝ちたい、強くありたいと願うということは

 

そういうことなんだなと感じました。