タモリさんの番組、楽しかったな。

 

そうなんですよね、私たちはスポーツのテレビ中継を通して、日本代表を熱く応援し盛り上がることができた時代というのは確かにあった。その度に、新しいスターが生まれ、古いスターが消えていったなあと今、思い返しています。

 

野球やら体操やらフィギュアやら、いろんな競技の話が出てきたけれども、

 

個人的にはフィギュア以外はサッカーの話が一番、世代的にドンピシャでした。もうリアルタイムで見てきました。

 

野球は基本、高校野球派の人だったし、プロ野球はそもそもそこまで興味もなかった。メジャーリーグ挑戦の話は野茂とかイチロー、ゴジラぐらいまでは盛り上がったけど、でもあれはあくまで個人の力で世界の扉をこじ開けた偉人たちの姿を見届ける、というノリだったので、一体感を持って応援する感じではなかったよね。

 

スター達もどこか別のところですでにスターになったエリートたちの挑戦、という感じで

 

私たちが戦いを見守る中で彗星のように現れた、ある意味時代が産んだスター達とはちょっと違う感じがしました。

 

その意味では、なんとか悲願のワールドカップ出場を目指して選手たちが命がけで戦い、それをまた国民全体で応援していたJリーグ黎明期の日本サッカー界に、彗星のように現れた中田英寿は、別格のスターでした。

 

ワールドカップ出場権を得るまでの道のりは険しくて、それでもものすごい頑張ってアメリカ大会への切符をほとんど手にしたかに見えたドーハ(カタール)での試合。その最後の瞬間に(ロスタイム残り数秒のコーナーキックで)イラクに同点にされ、切符を逃してしまった(ドーハの悲劇)。

 

あの時のスタジオのお通夜ぶりが・・・もうアメリカに行く気満々でワクワクしていた彼らが、最後に突き落とされた地獄・・という感じで、もはや誰も口を開くことさえできない状態でした。

 

次のフランス大会では中田選手と、岡田監督が登場し、この二人の大活躍によってなんとか首の皮一枚繋がってフランス大会への切符を手にしたんですよね(ジョホールバルの歓喜)。あの時はやはり予選から日本代表がなかなか勝てなくて、トップはそれまでの日本サッカーの功労者であった加茂監督を更迭、ヘッドコーチであった岡田武史を監督に昇格させ、かれが中田を中心に据えた大胆な戦術変更でなんとか窮地を脱し、切符を手にしたんですよね。

 

予選が始まるまで、絶対的な中心選手であったカズと北澤は結局、メンバーからも外されてフランスに行くことができなかったことも何とも残酷な結末ではあったけれども(カズがいたからこそJリーグができたのに)、でもそこで非情になれるからこそ岡田監督は名監督なのだろうと思います。

 

あの時、ジョホールバルで最後にゴールを入れたのは野人・岡野だったけれども、お膳立てしたのは中田。中田がいなければフランスへは行けなかった。

 

そして一躍、時の人となった若干21歳の中田は、ひたすらカッコよかったです。

 

本当に、戦前は圧倒的な主役であったカズがあっという間に消えて、予選期間中に新星・中田に取って代わられた、本当にものすごいワールドカップ予選でした。

 

スター誕生の瞬間というのはいつもそんなものなのかもしれませんね。

 

フィギュアにおいても、15歳の浅田真央ちゃんが彗星のように現れスルツカヤからタイトルを掻っ攫っていったGPF東京大会は、日本フィギュア史に残るエポックメイキングな大会でした。

 

彼女のジャンプがどうのと色々いう人がいるけれども、あの圧倒的なスター感は別格で、もう見る人誰も彼もがメロメロになるぐらいの魅力に溢れていました。

 

今見ても、あっけらかんとしていて、天然の自信に満ち溢れていて、自らの光で輝いていました。

 

技術云々ではなく、スターって、こういう選手のことなんだ、と誰もが納得しました。

 

そういう、誰にも後付けで真似できない何かが真央ちゃんにはあったんですよね。1つの時代を作ってしまうほど強烈なエネルギーを彼女は持っていたんですよ。

 

羽生くんが登場した時も同じで、あっという間にD氏を過去のものにしてしまいました。カテ違いなので真央ちゃんと同時期に男女の大スターが並ぶ時代もありましたが、その時代を大事にしていれば今のこの体たらくはなかったんじゃないのかなと私は今でも思っています。

 

スター性のないものをスター扱いすることの愚をスケ連は反省してほしいものですね。

 

その選手にはその選手が持つ運命のようなものがあって、それは人間には変えることができないんですよね。

 

最悪だったのはU選手以降で、羽生選手が彗星のように現れてあっという間にDを消し去ってしまい、それに嫉妬したDサイドが盛んに羽生潰しの刺客(にすらならない)を仕掛けて、日本スケート界の全てをダメにしたと私は思っています。その嫉妬の系譜はUからKに受け継がれていって、今の体たらくになっているんだろうなと思います。

 

 

ちなみに真央ちゃんは天然で多くの人に愛されるタイプでしたが、羽生くんは本来はどちらかというと中田タイプの孤高の人なのかな、という感じがします。

 

今回、改めて振り返り番組を見て、羽生選手と中田選手って、すごく通じるところがあるなと思いました。本当の孤高の天才。観ている世界が違う。

 

だからこそ、日本のような社会では受け入れられないような部分があって、中田はまだまだできたのに、2006年のドイツ大会を最後に大きな失望とともに競技を去って「旅人」になってしまった。

 

羽生さんは競技を離れて今はアイスショーの道に進んで成功していますが、中田選手もサッカー界のためにもっと何かできただろうに、残念なことだなと思っています。孤高すぎて誰にも理解されることがなかった人だったな、そういうところも羽生さんに通じるなと思いました。

 

日本は中田英寿や羽生結弦のような天才を生かすことができない、それどころか潰してしまいかねないところなんだなとつくづく思います。

 

彼らが考えているレベルが突出しすぎて、もはや誰も想像すらできないのだから仕方ないけれど、ならば任せてみようとか思わないのが日本のクソなところで、寄ってたかって潰しにかかるってロクでもないよな、と思います。

 

ただ、テレ朝も流石に羽生さんを大事にしている雰囲気があるので、番組も前回に引き続き、なかなか良かったです。

 

ドドンパ記事で、テレ朝のS氏も自分が唯一の身元引き受け人であるはずの姪と義妹が、その「後見人」を自称する人物を使って盛大に羽生さんという大事なビジネスパートナーをディスり、社に大迷惑をかけたわけですから、本来ならば身内の不始末で迷惑をかけて申し訳ないと羽生さんとテレ朝社長に平身低頭しなければならないところです。後見人とか抜かして平気で社の大事なビジネスパートナーをディスってるドドンパなんかと姪が絡んでいるとなれば、大変不名誉な話ですよ。テレ朝に大損害かけてるじゃないですか。これで羽生さんがRE_PRAY佐賀失敗してたらどうするつもりだったんだろう。

 

でもまあ、羽生さんの様子を見ても、穏やかな顔をしているので、裏ではちゃんと話はついているのかなという気がします。

 

ということで、今はフラグの立ったフラグ先行販売、私もぜひ購入して、GIFTフラグとRE_PRAYフラグを両手に、羽生さん号令で「GIFTあげてっ」「RE_PRAYあげてっ」『GIF下げないで」「RE_PRAY上げる!」というのをいつかやりたいもんだと思っております。