昨日のスイッチ

 

羽生さんが色々本音をぶちまけてくれて、それを光一さんがちゃんと受け止め理解してくれて

 

なんか凄くいい番組だったなあ

 

羽生さんの対談番組って毎回神番組になる

 

正直

 

羽生さんはANAさんのインタビューとか

 

入籍発表の時のコメント

 

それ以外にも何かにつけ毎回

 

全力で「羽生結弦」を貫きます!

 

と気合を入れながら言ってくれているわけだけれども

 

でもそれほどの気合を入れなければならないほど

 

やっぱりそれは重くて辛くて仕方がないものなのかなと思うと

 

ちょっと切ないです。

 

 

ここまで世界的に有名になってしまった彼は

 

もはや「羽生結弦」としてしか生きてゆくことはできないけれど

 

でも「羽生結弦」こそが実は彼にとっての脱ぎ捨てたい仮面であるのだなと言うのが

 

ひしひし伝わってきました。

 

 

「羽生結弦」とは

 

私たちが勝手に羽生さんに対して投影しているイメージの集合体

 

なのだろうけど

 

ファンのイメージを壊さないように

 

ファンの夢を壊さないように

 

彼も必死でそれに寄り添おうとして

 

「羽生結弦」を演じてきたのだろうけど

 

 

なんか今回の対談では

 

絶対に(「羽生結弦」は)降ろせないんですけど

 

と言いながらも最後は

 

光一さんの話を聞いて、いつか降ろせる時がくるのかな?って思った

 

と言ってくれました。

 

 

これを撮影したのは入籍発表の前だと思うんだけど

 

そのタイミングを考えると

 

やっぱりこのインタビューの時に彼が感じていた葛藤は

 

相当なものだったのだろうなと思います。

 

 

結婚して家庭を持つ羽生結弦

 

果たしてファンがそれをどう受け止めるだろう

 

そのことでファンの夢を壊してしまうのではないのか

 

リアルな羽生結弦を出してしまうことで

 

ファンが失望してしまうのではないのか

 

なんかそんなことを思って

 

苦しくて苦しくて仕方がなかった時期なのではないかな。

 

 

あまりにも人間離れした神秘的なイメージが先行していたので

 

自分はこう!

 

と言うリアルな姿を出すことも憚られるようになっていった。

 

 

みんなをがっかりさせたくない

 

みんなが望む「羽生結弦」であり続けたい

 

その一方で

 

自分も自分として普通に生きてゆかなくてはならない

 

競技時代から常にその両者のせめぎ合いはあったと思う。

 

 

 

清水の舞台から飛び降りるかのような決意を持って

 

入籍発表したわけだけど

 

 

まあ〜散々でしたね

 

羽生結弦さんの幸せを願ってたはずのファンよ、おマエら・・・ムカムカ

 

 

って感じの反応だったわけだけど

 

羽生さんもショックだったろうな

 

 

私としては結婚はいいけど

 

結婚しても羽生さんがちっとも幸せになってない感じがすごく不安で

 

おまけに霊能者さんからの神社参拝のお願いもあったりして

 

かなり心配したわけだけれども

 

 

でも今、メンシプのゴリアテを見て

 

「羽生結弦」が表現者として新たな次元に登ったことがわかり

 

すごく安心しました。

 

 

今まではなんだかんだ言って羽生さんは

 

独身か既婚者かという情報に人気が左右されるような

 

アイドル的立場だったんだなということも

 

わかりました

 

いくらアスリートを主張してもアイドル視していたファンが多かったからこそ

 

ここまでの阿鼻叫喚になったわけで。

 

 

そりゃアイドルなら恋愛禁止、結婚禁止がデフォですわ

 

でないと人気は落ちますからね。

 

 

でも羽生さんは人気が落ちるのを覚悟しても

 

自分の意思を貫いた

 

ということですよね。

 

(もしかしたらここでも自分というより

 

お相手の気持ちを優先してしまったのかもだけど。)

 

 

この夏の激震

 

呪詛を吐いて去ってゆくファン

 

アンチ化するファン

 

失恋の痛みに落ち込むファン

 

そんな阿鼻叫喚を呼び起こしてしまったのだから

 

あとはもう本気でフィギュアを頑張るしかないですよね、羽生さんも。

 

 

その成果がゴリアテだったと。

 

 

この数ヶ月

 

フィギュアの動画をあげなかった羽生さんが

 

初めて出した動画

 

陸上での振り付け部分だけの動画ですが

 

あれを見たらとんでもなく進化したのがわかります。

 

 

もう独身か既婚者かなんていう情報に左右されない

 

プライベート全然関係ない

 

真の意味での表現者「羽生結弦」になったなと私は感じましたが

 

皆さんはどうでしょうか?

 

 

写真家たちも「羽生結弦」の美をいろんな角度から引き出し撮りまくった今年の夏

 

アートとしての羽生結弦も進化したと思うけれども

 

それよりも表現者としての羽生結弦の進化が私はとても嬉しいんです。

 

 

かつて羽生さんはアーチストなのかアスリートなのかとか

 

盛んに議論された頃がありました

 

そう、ホプレガの頃です

 

鈴木明子さんは、ホプレガについて

 

感情表現としてはもう少しできるはずということをおっしゃって

 

多くの人から叩かれました。

 

私はあの2017年ワールドまではそんな風に感じていましたけど

 

ワールドの完璧演技で、人間的な感情表現を超えた自然界の美というか

 

凛として完成されたその美しさに打ちのめされました。

 

 

そのような圧倒的な美の世界を確かに私たちの目の前に見せてくれてたにもかかわらず

 

そのような議論が出るというのは不思議といえば不思議だったわけですが

 

思うに

 

あの頃の羽生さんはアーチストというよりは

 

ミューズに近い存在だったなと思うんですよね。

 

アーチストたちを刺激する存在

 

アートとしての羽生結弦

 

そんな記事を書いたことがあります。

 

 

でもね

 

今の羽生さんは、ゴリアテを見る限り

 

完全にアーチストへの脱皮が完了したと言っていいと思います。

 

アスリートとして最高の身体能力を駆使した上での表現世界

 

しかも切り口斬新で、

 

前衛的な舞踊としての表現世界がそこにはあって

 

いや11月4日

 

どれだけのすごいステージになるんだろうと期待は高まるばかりです。

 

 

羽生さんがそこをやり遂げることができたら

 

新しい羽生結弦像がこれまでの羽生結弦像に上書きされてゆくだろうし

 

新しいファンも増えるでしょう

 

そしたら

 

きっと彼を苦しめてきた

 

「既存の羽生結弦のイメージ」という

 

重荷を降ろすことができるのではないのかなと

 

私はそんな風に期待しています。

 

 

最近、私は自分軸の話を盛んにしてきましたが

 

ある意味羽生さん自身もこれまで自分軸で生きてなかったというか

 

期待されるままに

 

他者の意に応えるためや

 

他者の勝手なイメージや期待を実現するために

 

生きてた面があるのかもしれませんね。

 

 

非常に個性的で自分の意思で動いているように見える人なので

 

そうは思わなかったけど

 

でも「みんなを喜ばせたい」が原点の彼だからこそ

 

気がつけば自分がなくなってしまいがちなんだろうなと思いました。

 

 

人気に依存する仕事だから

 

ある程度それは仕方のないことだろうけれども

 

ハッと気がつくと

 

「幸せの王子」になってしまってる羽生さんは

 

やっぱりもっと自分を大切にする、自分を愛することを学んでいいと思うんです。

 

プライベートがあそこまで削られてる有名人て

 

日本にはそんなにいないんじゃないかと思う。

 

ある意味、人権侵害レベル、虐待レベルでさえあると思います。

 

 

でも

 

なんかNHKの対談番組も、みんな羽生さんのそういうところ心配してるのかなと思うような

 

いいアドバイスくれそうな人選ばかりだし

 

西川さんの新CM「睡眠は自分を愛すること」も

 

夜昼逆転生活で睡眠とれてるのかなと心配されがちは羽生さんに

 

「自分をもっと愛してください」というメッセージにも聞こえるし

 

ANAさんの怒涛のダンス動画や羽生機長の旅なんかも

 

旅立つ羽生さんへ最高のエールを送ってくれたんだなと胸熱ものだったし

 

羽生さん

 

みんなに愛されてるよなあと思います。

 

幸せ者ですよ、羽生さん。

 

 

そして今回のゴリアテ

 

妖精でもなく天使でもなく

 

恋する乙女若者でもなく

 

生身の羽生結弦から全く離れた物語の世界を演じること

 

それって多分、ダンスを頑張っていろんな表現の幅を身につけた今だからこそできることであって

 

いよいよ本格的な表現者になったということなんだろうなと

 

嬉しい気持ちでいっぱいです。

 

 

 

わからないけど今回の祈りのツアーが成功すれば

 

そして既婚者羽生結弦前提でファンになってくれる人たちが増えれば

 

きっとまた別な展開があるのかなと言う気はしてます。

 

 

あのゴリアテの演技は

 

独身であろうが既婚者であろうが関係ない

 

アートとしての凄みがある

 

あれこそ「演技」

 

妖精とか天使のイメージ

 

カッコよくてセクシーな羽生結弦のイメージ

 

優等生のイメージ

 

そういうイメージ売りとは関係ない

 

本当の意味での表現者の世界だよね。

 

その道を追求してゆけば

 

いつかきっと

 

粘着的なストーカーやアンチや週刊誌の攻撃さえ

 

関係ない領域に入ってゆけるのではと思ってます