スピリチュアル系の話なので、興味のない方はスルーしてください。
こっくりさん事件の後、2~3年経った頃でしょうか…
今度は「くりさん」という交霊術がクラスで大流行しました。
方法の詳細は端折りますが、これは二人一組になり、指を合わせて行うものです。
教室のあちこちで、二人一組でキャーキャー言いながらやっています。
ある日、「ねえ、TOMOMOさん、一緒にやってくれないかなぁ」と声をかけられました。
悩みましたが、少し興味もあったのでやってみることにしました。
「くりさんくりさん来てください、くりさんくりさん来てください…」
ひたすら呪文のように唱える。
すると、合わせた手がすーーーっと上に引っ張られます。
あ…
見ると、私より少し背の高い人型の影のようなものが、そばに立っていて指を持たれています。
みんなには見えていないようで…
動いた~と悲鳴のような声をあげています。
そして、「〇〇くんの好きな人は誰ですか?」など、質問しています。
終わってから、「TOMOMOさんすごい…他の子とやるより当たる!」といわれ、それからいろんな人に声をかけられるようになってしまいました。
それから数日経って、気付いたらその影がいつもそばにいるようになりました。
不思議と嫌な気分はなくて、反対に心強い気持ちに…
ある日、とてもきれいな景色をみせてくれると、その影がいいました。
その夜のこと…
寝ていると誰かに呼ばれて目が覚めました。
その影が立っていて手招きされます。
着いていくと身体がふわっと浮いて、布団が遠くなっていくと思った瞬間、すごい勢いで上昇していきました。
すると、とてもまぶしい光に吸い込まれるように突っ込んでいって。
ふわっと優しい波動を感じて、目をこらすと、言葉では言い表せないぐらいとてもきれいなお花畑が、視界一面を埋め尽くしていました。
言葉も出ません。
それがどういう世界かという話や、私がいま生きてる世界のことなど、その影が教えてくれました。
楽しい時間はあっという間で、気付くと部屋で寝ていて、とても軽やかな気持で目覚めました。
それから、私はその交霊術に参加することはなくなって、クラスでもやってる子をみかけなくなりました。
TOMOMO