アメリカ人でジャーナリスト志望の女子大生サンドラは、イギリス人の友人と訪れたマジックショーの最中に現れた新聞記者の幽霊からあるスクープを聞かされる。それは、2年前にロンドンを騒がせた連続殺人事件の真犯人に関する話だった。サンドラは幽霊出現のきっかけをつくったマジシャンのスプレンディーニと共に事件を調べ始めるが…。
■感想
ミステリとしては捻りがなくオチも簡単に分かってしまうが、ウディ・アレン特有のリズムに乗せられて最後まで観てしまう。
国内の2時間サスペンスドラマがもう少しウィットだったらこんな感じかなぁ程度の内容なので面白いかと言ったら、ん〜答えに詰まるかな。
でも、つまらなくはないです。…といっても、という感想しか出てきません……
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三途川を渡る船に乗っていた新聞記者のストロンベル(イマン・マクシェーン)に偶然乗り合わせた女性がロンドンを騒がせている連続殺人事件の犯人が青年貴族のピーター(ヒュー・ジャックマン)であると告げる。これはスクープになる!と考えたストロンベルは事件の真相を誰かに伝えるべく三途の川に飛び込む。
ちょうどその頃、ジャーナリスト志望のアメリカの女子大生サンドラ(スカーレット・ヨハンソン)は、ロンドンの友人ヴィヴィアン(ロモーラ・ガライ)宅を訪れていた。
ある日、サンドラはヴィヴィアンと共にシドニー・スプレンディーニ(ウディ・アレン)のマジックショーを観賞していた。
箱に入れた人間を消すマジックで、ゲストとして舞台に上がったサンドラは箱の中でストロンベルに出くわす。
ストロンベルはタロットカード連続殺人事件に関する大スクープを聞かせるが、サンドラはただただ驚くばかりだった。
しかし翌日、再びマジックショーを訪れシドニーに事情を説明し、もう一度箱の中に入らせてもらう。
なかなかストロンベルが現れないのでサンドラの話を全く信じようとしなかったシドニーだが、突然ストロンベルが姿を現し、呆然とする。
サンドラは早速調査を開始しようとシドニーに持ちかける。シドニーは警察に通報するべきだとサンドラを説得するが「情報源について訊かれたらどう答えるの?」と言われて、渋々協力することを決めるのだった。
二人は、ヴィヴィアンの父のコネを使って、貴族のピーターが通っている会員制プールに行き、サンドラは溺れたふりをして彼に近づく。
作戦は無事成功し、ピーターはサンドラを自宅で行われるパーティーへと招待する。サンドラはシドニーを父と偽り連れて行く。
だが、ピーターが犯人である確証がつかめないまま、サンドラは次第にピーターの魅力に惹かれ始め…。