本当に謝罪会見すべきは、
私じゃない。


■製作
読売テレビ(2018)
監督:長沼誠、林雅貴、松永洋一
脚本:佐藤友治、泉澤陽子


■主な出演
山口紗弥加、安藤政信、松井玲奈、若林竜也、平岩紙、松本まりか、片岡鶴太郎


■あらすじ
5年前、人気女優の藤崎沙羅は根も葉もない嘘の不倫スキャンダル報道によって、世間の激しい炎上とバッシングの末、芸能界から抹殺された。おまけに母親は、連日のマスコミ報道に鬱になり自ら命を落としてしまう。そして現在、整形で顔を変え、矢神亜梨沙と名前を変えた沙羅は、かつて自分が在籍していた芸能事務所「フローライト」に芸能マネージャーとして働いている。夢と欲望にまみた芸能界で復讐を果たすため、所属タレントのさまざまなトラブルを陰で解決しながらのし上がっていくが…。


■感想
去年録画して放置していたのを、今年に入ってからすこーしずつ観ていき、先日やっと鑑賞し終えた今さらながらのドラマですが、


けっこうおもしろかったです!


何故って…、ラスボスが最恐やんけ!!ってことです。終わってみればキャスティングも見事というか絶妙に思えます。


まぁツッコミどころはありますがね。声帯いじるくらい慎重な人が、なしてホクロを消さないの?とか、決め台詞「骨の髄まで、一滴残らずナンチャラカンチャラ」って、普段なかなか出てこない言葉よね〜とか。


ていうか、決め台詞って別に要らないような。日本の復讐ドラマって何故だか必ずある気がするんだけど、それ入れたら盛り上がるん?


この時間になったら印籠出すよーとか、刀に刻まれた葵の御紋を見せながら「余の顔を見忘れたか?」と訊く時代劇などは決め台詞があってもいいと思うんだけど。ふつうのドラマには要らないわ。むしろワザとらしくなるし、興醒めも無きにしも非ずなので止めてもらいたい。


口紅口紅口紅口紅


5年前、ある記者会見で突然、俳優の糊城健二郎(波岡一喜)が人気女優の藤崎沙羅(松本まりか)との不倫を涙ながらに謝罪した。


藤崎沙羅さんと不倫してしまいました!


全く身に覚えがない沙羅は懸命に周囲に事実無根であることを訴えるが、所属事務所の勅使河原社長(片岡鶴太郎)、その息子で恋人の勅使河原純矢(安藤政信)、マネージャーの花園由祐子(平岩紙)の誰からも信じてもらえずドン底に突き落とされる。


不倫なんてしてません!信じてください!


世間は沙羅を激しくバッシングし、報道陣は沙羅の家族をも巻き込んでいく。やがて追い詰められた沙羅の母親は「どうか娘を許してやってください。」と告げ、焼身自殺した。


そして現在、整形手術を受け、別人・矢神亜梨沙(山口紗弥加)に成り代わった沙羅は、かつて自分が所属していた芸能事務所「フローライト」でマネージャーとして働いている。




女優時代の後輩で、今やフローライトの看板女優である阿久津唯菜(松井玲奈)が、あの日、不倫を謝罪した俳優の糊城健二郎から気になる話を聞いたと沙羅を訪ねてきて、彼女の復讐心に火をつけたのだ。




偽りの謝罪会見で私を地獄に突き落とした奴らに同じ苦しみを与えてやる。」と憎しみを燃えたぎらせる亜梨沙沙羅)。




そんな中、フローライトの新人女優・小嶋夏恋(小川紗良)に出来レースのオーディションのための枕営業が打診される。


口紅口紅口紅口紅口紅


へんな決め台詞のせいで上野樹里主演のドラマ「アリスの棘」や木村多江主演のドラマ「ブラックリベンジ」みたいな、盛り上がりに欠ける復讐ドラマで中だるみもあるかな?と思ってたんですが


意外な人が味方になったり、ラスボスのヤバさだったり、芸能界あるあるに思える場面など、期待値が高くなかった分、色んな面で楽しめました。


ただ、片岡鶴太郎扮する勅使河原社長がなにかと中途半端だったこと(フローライトの新社長に抜擢されたマイケル富岡扮するショーンDも然り)


ラスト、目撃者が多数いるので亜梨沙が罪に問われないのはおかしい気がしてならず、若干モヤモヤするのがちょっと残念です。


■お気に入りのキャラ
なし


■個人的評価
★★★★


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