青い麦の海に飛び込むと、
キラキラの明日が
見えるんよ。


■製作
日本(2009)
監督&脚本:片渕須直


■主な出演(声)
福田麻由子、水沢奈子、森迫永依


■あらすじ
昭和30年代、大自然に囲まれた山口県防府市にある旧家。祖父から聞いた千年前の歴史や、そこに住む人々のことを空想するのが好きな、おでこにマイマイ(つむじ)がある小学3年生の新子はある日、東京からやってきた転校生の貴伊子と出会う。なかなか田舎に馴染めない貴伊子だったが、新子と遊ぶようになり次第に心を通わせていく。


■感想
芥川賞作家の高樹のぶ子が幼少時代を書いた自伝的小説をアニメーション映画化。昭和30年代ものどかな田舎も知らない私ですが、ほのぼのしていて癒されました。


友情の話ではあるけれど、そこに主人公・新子の空想世界(平安時代)が広がってロマンを感じつつ、アニメーションながら田舎の風景に癒されたり、世代が違っても共感できるような笑える場面もあったりと、何かと楽しめる作品でした。


また、このまま最後までほのぼのと進んでいくのかと思いきや、終盤いきなりドラマチックで。新子と幼馴染のタツヨシがとある場所に「殴り込み」にいく場面ではチョット泣いてしまいました。


なかなか田舎に馴染めないでいた貴伊子がラストで方言喋っていたのもなんだかホッコリ。


そういえば私、小学1〜3年生まで父の転勤で仙台で過ごしたんだけど、転校初日に喋ったら「ちゃこちゃん、訛ってるー!」と言われてショックを受けたの、未だに覚えています。


だって標準語を喋っているつもりでしたからね(千葉県民)


いやいや、あんたらのほうが訛ってるんだって!と思ったけど、言えなかったことも。。。


そこも仙台市とはいえ、だいぶ田舎の方だったので(しかし一応、住宅街)ちょっと懐かしかったです。


クマノミクマノミクマノミ


ゆったりとした自然に囲まれた山口県防府市・国衙(こくが)。平安の昔、この地は「周防の国」と呼ばれ、国衙遺跡や当時の地名を今も留めている。




この町の旧家に住み、毎日を明るく過ごす小学3年生の新子(福田麻由子)は祖父から聞かされる千年前のこの町の姿や、そこに生きた人々の様子にいつも想いを馳せては楽しんでいた。


ここを牛車が通ったのかぁ〜


新子は「想う力」を存分に羽ばたかせ、さまざまな空想に胸を膨らませていた。


千年前は、こーんな感じだったかも。


そんなある日、東京から転校生の貴伊子(水沢奈子)がやってくる。




貴伊子は、都会とは大きく異なる田舎の生活になかなか馴染めないでいた。しかし、好奇心旺盛な新子と出会い、お互いの家を行き来するうちにいつしか仲良くなっていく。


知らずにウィスキーボンボンを食べてしまう場面
笑えましたウシシ


毎日一緒に遊ぶようになった新子貴伊子はある日、同級生のシゲルタツヨシたちと共に夢中になってダム池を作る。




すると、そこに赤い金魚が迷い込んでくる。




金魚に大好きな保健室の先生と同じ「ひづる」という名前をつけた新子たちは、その日から大切に可愛がるようになる。


大好きなひづる先生。
毎日、ひづるの様子見に池に行く新子たち。


だが、ふとしたことから「ひづる」が死んでしまい、それを機に仲間たちとの絆も揺らぎ始め…。




クマノミクマノミクマノミ


同じ年代の方や、似たような環境で子供時代を過ごした方は、私以上に楽しんで観れるのではないでしょうか。


もちろん老若男女、誰もが楽しめる作品とは思いますが。。。


■お気に入りのキャラ
なし


■個人的評価
★★★★

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