その8年には
想像を絶する
ありました。


■製作
日本(2017)
監督:瀬々敬久
脚本:岡田惠和
原作:中原尚志・麻衣「8年越しの花嫁/キミの目が目覚めたなら」


■主な出演
佐藤健、土屋太鳳、薬師丸ひろ子、杉本哲太、北村一輝


■あらすじ
結婚を約束し、幸せの絶頂にいた尚志と麻衣。しかし挙式の3ヶ月前、麻衣が原因不明の病に倒れ昏睡状態になってしまう。それからというもの、尚志は毎朝、出勤前に病院に通い麻衣の回復を祈り続ける。数年後、麻衣は目覚め、少しずつ記憶を取り戻すが、尚志に関する記憶だけを失っていた。


■感想
私は平日朝のニュースは専らNHKなのですが、その朝の番組で本作に関する特集をやっていたのを覚えています。


それは2017年12月16日、本作の公開日だった気がしますが…違うかもしれません。でも公開前か公開直後か絶対にそこらへんあせるだと思う。


実はその約一年半前にアメリカで、クロエ・グレース・モレッツ主演の映画「Brain on Fire(邦題:彼女が目覚めるその日まで)」が公開されたということです。日本では「8年越しの花嫁」と同日に公開されました。観ていないけどね。


奇しくも、ヒロインの病気が同じ「抗NMDA受容体脳炎」という難病。共に原作は本人による自叙伝であり、彼女らを突然襲ったこの不可解な病と闘う家族たちの日々を描いています。


で、面白いのが、日本での公開日が同じといっても決して合わせたわけではなくて、本当に偶然だったそうなんですね。それで「8年越しの〜」の試写会に「彼女が目覚めるその日まで」の原作者スザンナ・キャラハン氏が招待されたとか、そんなエピソードを紹介していました。


残念ながら、そろそろ出勤しなきゃ!という時間だったので、その特集を最後まで見ることができなかったのですが、この番組のおかげでこの2作品は私の脳にクッキリと刻まれたのでした。


で、その時は絶対に観に行こう!と思ったのですが、劇場鑑賞ならず。それで今現在、やっとこさ本作のみレンタル鑑賞終えたところです。


いやはや〜〜〜


とにかく泣きっぱなし!!!!


約2時間ありましたが、おそらく涙を流していない時間は10分未満だったと思います。これ劇場鑑賞なんかしていたら、間違いなく顔グチャグチャだったわ。…と本気で思いました。


(表題では省いたけど)余計なサブタイトル「奇跡の実話」のとおり、実話だけに単なる「お涙頂戴」で「御都合主義」満載のストーリー展開じゃないところが良かったです。登場人物たちの苦しみが、観客を泣かせるための演出ではないんですよね。


佐藤健扮する尚志の人間性が出来過ぎかなぁとも思ってしまいますが、でも実際こういう懐の深い人って(たまにですけど)存在しますからね。


不自然ではありません。


ハイ、私の周囲にも思い当たる人が何人かいますし。そういう人に出会えた麻衣の運命にも只々唸るばかりでした。


運命のいたずらって本当に考えても深みにはまるばかりで明確な答えなど出せないんですけど、人間をはじめとする生き物を苦しめる「病気」の存在や、ネガティブにしろポジティブにしろ、それまでの人生の流れをガラリと変えてしまうくらい力のある「何か」って永遠の悩めるテーマですよね。


私がガッツリ泣いたから言いますが、ストレス溜まっている人には本作とってもオススメです!ぜひとも涙活にご活用ください。涙流しっぱなしで鑑賞後はきっとあなたの心も晴れていることでしょう…。


ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ


結婚を約束し、幸せいっぱいの尚志(佐藤健)麻衣(土屋太鳳)。しかし、結婚式を間近に控えたある日、麻衣が突然、原因不明の病気に襲われ意識不明に陥ってしまう。 




いつ目が覚めるかわからない状態に、麻衣両親(杉本哲太&薬師丸ひろこ)からは「あなたにはあなたの人生がある。麻衣のことはもう忘れてほしい。」と言われる尚志




だが、尚志はどうしても麻衣のことが忘れられず、麻衣の傍で回復を祈り続けるのだった。




長い年月を経て、ようやく麻衣が目を覚ます。ところが2人にはさらなる試練が待ちうけていた。少しずつ体力と記憶を取り戻していく麻衣だったが、尚志に関する記憶だけスッポリ抜け落ちていたのだ。




思い出のエピソードを聞いても、思い出の場所へ行っても尚志を思い出せない麻衣を見て、尚志は寂しさを覚えるが…。




ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ


キャストみんな良かったけど、土屋太鳳の演技が圧巻でした。


■お気に入りのキャラ
尚志


■個人的評価
★★★★★





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