■製作
日本(1979)
監督:野村芳太郎
脚本:新藤兼人
■主な出演
佐分利信、栗原小巻、松坂慶子、神崎愛、蟇目良、片岡孝夫、渡瀬恒彦、小川真由美、乙羽信子
■あらすじ
ある日、山口県萩市にある旧家の唐沢家を日本文化を研究するため来日したアメリカ人青年のボブが訪問し、しばらく滞在することに。そんな中、結婚前に突然失踪した次女・紀子の婚約者の藤村が突然戻ってくる。2人はめでたく結婚し、しあわせな日々を送っていた。ところが、紀子が藤村の荷物から3通の手紙を発見し…。
■感想
アメリカの推理小説作家エラリー・クイーンの小説「厄災の町」を、山口県萩市を舞台に映画化。
古い映画なので、分からない俳優さんも多かったのですが…、渡瀬恒彦が!!
刑事役だけに「十津川警部っっっ!リターンズッ!!」って感じ。
ま、基本的に2時間サスペンスドラマでしたからね。十津川警部にも見えますよ。
でも面白かったです。エラリー・クイーンは一冊も読んだことがないのでこちらの原作も当然知らず、お陰で丸々楽しめました。
2時間サスペンスドラマ風ではあるけれど、ソレ特有のおちゃらけた感じがあるわけでもなく、変にイラつくこともなかったので観やすかったのだと思います。
また、ミステリーの場合、どうしても一緒に推理しながら観てしまうんですが、本作には考える隙を与えない忙しさがありました。混乱しているうちに事件が起こって、あっという間に解決していた感じでした。
日本文化研究のため来日したアメリカ人青年ボブことロバート・フジクラ(蟇目良)が、山口県萩市に住む伯父の唐沢光政(佐分利信)を訪ねてきた。
唐沢家は代々町の名家で、すみ江夫人(乙羽信子)との間には、麗子(小川真由美)、紀子(栗原小巻)、恵子(神崎愛)の三姉妹がいる。
ボブは唐沢家の離れに住むことになった。そこは紀子が父の銀行に勤める藤村俊行(片岡孝夫)と結婚し、住むはずだった家である。
そんなある日、紀子のもとに一本の電話がかかってくる。相手はなんと3年前に失踪した婚約者の藤村だった!
藤村は今、麗子が経営するバーから電話をかけていると言う。紀子はすぐに麗子の店を訪ね、藤村と会うことに。
反対する父を説得して結婚した幸せな2人。しかし突然、藤村の妹の智子(松坂慶子)が唐沢家を訪ねてきて、どういうわけか智子もしばらく滞在することになる。
数日後、ボブや恵子と一緒に藤村の大量の本を整理していた紀子は、ある本に挟まった3通の手紙を見つけて愕然とする。
紀子を見て心配になった恵子とボブは、その夜、家族全員が出かけた隙に紀子の部屋に忍び込み、手紙を探し出す。
あったわ、これよ!
手紙は、藤村の筆跡で、藤村の妹に宛てたものだった。しかし、内容は「近い未来に妻が死ぬ。」というまるで予告文と思われるような不審なもので…。
いちいち紀子を挑発するような智子役の松坂慶子が綺麗でした。で、ボブは。
ボブは正直、アメリカ人じゃなくても良かったような…。
■お気に入りのキャラ
麗子
■個人的評価
★★★★
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