裁かれるのは、肌の色か、
正義か、か。


■原題
A Time to Kill


■製作
アメリカ(1996)
監督:ジョエル・シュマッカー
脚本:アキヴァ・ゴールズマン
原作:ジョン・グリシャム「評決のとき」


■主な出演
マシュー・マコノヒー、サンドラ・ブロック、サミュエル・L・ジャクソン、ケヴィン・スペイシー、ドナルド・サザーランド、キーファー・サザーランド


■あらすじ
ミシシッピー州の街カントンで10歳の黒人少女が二人の白人青年に暴行された。娘の哀れな姿に心を傷めた父カール・リーは裁判所に行き、マシンガンで二人を射殺する。カール・リーと顔馴染みの新米弁護士ジェイクは黒人への差別意識が根強く残るこの土地での裁判が前途多難とわかっていながら弁護を引き受ける。


■感想
人種差別問題が絡んだ事件の裁判を通して正義と真実の問題に取り組む人々の姿を描いたサスペンスタッチのヒューマンドラマ。「ペリカン文書」や「依頼人」の原作者、ジョン・グリシャムが自身の新米弁護士時代の体験に基づき執筆した処女小説を映画化。


長いけど見応えありましたねー。人種差別問題がベースでありKKKなんて輩も出てくるのでもっと不快になるかと思ったけど、意外とそんな事もなかったです。目を背けたくなるようなキツイ場面がないからかもしれません。


でも、裁判の行方にはモヤモヤッとさせられました。アメリカ南部という土地柄もあるのでしょうが、最初からアウェー感満載で、弁護人側の話はろくに聞いてもらえない、申請はことごとく却下される、検事側にとって都合の悪い証言が出ると検事が陪審員に「今の話は聞かなかったことにしてください。」と言って、そういうのがまかり通ってたり


法廷サスペンスなんて勧善懲悪を描いたものが殆どでしょうから結末は読めてしまうんですが、その一方で「どうなっちゃうの?」という地味なスリル感が常にありました。


んで、古い映画なので、とにかく皆若い!ケヴィン・スペイシーなんてこういうイヤラシイ役をやらせたらピカイチじゃないですか。つくづくあのセクハラ問題の代償は大きかったと思いました。ハリウッドって日本の芸能界と違って容赦ないから、あんなことあったら後は堕ちるのみでしょ?


あとドナルド・サザーランドとキーファー・サザーランドが何気に親子共演しててびっくり。お互い他人の役だし立場が違うから並んで登場ってことはないんだけど、やっぱり似てるニコ


けろけろけろっぴけろけろけろっぴけろけろけろっぴ


ミシシッピー川の街カントン。黒人労働者のカール・リー(サミュエル・L・ジャクソン)の10歳の娘が凶暴な二人の白人青年にレイプされた。


買い物帰りの10歳のトーニャを
狙うならず者たち


娘は一命をとりとめたものの、子供を産めない体になってしまい、カール・リーは復讐を誓う。 


カール・リーはかつて兄が事件に巻き込まれたときに弁護を担当してくれた若手弁護士ジェイク・タイラー・ブリガンス(マシュー・マコノヒー)に会いに行き、犯行をほのめかした後で裁判所に出向き隙を見て二人を射殺する。


お前らだけはゆるさねぇーーーー


たちまちカール・リーは逮捕され、ジェイクは前途多難とわかっていてカール・リーの弁護を引き受けることに。


今、どういう気分だ?
二人の親には申し訳ないが、後悔はしていない。


相手の検事バックリー(ケヴィン・スペイシー)は新米弁護士が相手と知って自信満々にほくそ笑む。


新米弁護士に思い知らせてやる!絶対に勝つぞ!


ジェイクは友人弁護士のハリー・レックス・ボナー(オリヴァー・プラット)や法律学校時代の恩師ルシアン(ドナルド・サザーランド)に協力を要請するが断られる。




結局、助手なしのまま裁判が始まる。そこへボストンで法律を学んでいるというエレン・ロアーク(サンドラ・ブロック)が今回の裁判の助手にしてほしいと訪ねてくる。




その頃、カール・リーに弟を殺され、彼に憎しみを感じてやまないフレディ(キーファー・サザーランド)は白人至上主義団体のKKKに接触し、カール・リーを殺してほしいと頼むのだった。


けろけろけろっぴけろけろけろっぴけろけろけろっぴ


ところで、度々危険を知らせてくれるミッキーマウスのタトゥの男、一体誰だったんだ〜?いや、フレディに無理やり仲間にされたってのは分かるんだが、どこの誰という説明はなかったような。


せっかく最終弁論でマシュー・マコノヒー扮するジャックが良いこと言ったのに、なんかモヤッとするわ〜


■お気に入りのキャラ
なし


■個人的評価
★★★★(4.4)


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