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■原題
Agatha Christie’s The Pale Horse


■製作
イギリス(1996)
脚本:アルマ・カレン
原作:アガサ・クリスティ「蒼ざめた馬」


■主な出演
コリン・ブキャナン、ジェーン・アッシュボーン、レスリー・フィリップス、ハーマイオニー・ノリス


■あらすじ
1964年、イギリス。マークは路地裏に倒れていた神父を助けようとしたが、彼は数人の名前が書かれたメモをマークに渡して息を引き取った。第一容疑者となったマークは真相究明に乗り出す。メモを頼りに辿り着いたのは「蒼ざめた馬」と呼ばれる、かつては宿屋だったという不気味な家だった…。


■感想
時々2時間サスペンスを観ているかのような気持ちになったけど、本当にテレビドラマだったみたい。古い映画かと思っていたら…。


とはいえ物足りなかったわけではなく、むしろおどろおどろしい雰囲気で横溝正史サスペンスを観ている気になったり、展開の仕方や音楽の使い方で山村美紗サスペンスを観ている気になったり、


またアガサ・クリスティー作品は中高生時代にすごくハマって何冊か読んだのだけど、その殆どの内容を忘れているため、展開が分からず予測もできず、真犯人に驚くことはなかったが最後まで十分楽しめました。


だってね。。。


2時間サスペンスなら、色々嗅ぎまわり過ぎた主人公がたとえ危険な目に遭っても、すんでの所で何かしらに救われて絶対に無事じゃないですか。


どんなに人気のない山中や崖の上に追い詰められても、奇跡的なタイミングでパトカーが現れたりするじゃないですか。


車に轢き殺されそうになってもなんとか上手いこと避けきれて、その車は二度と襲ってこないじゃないですか。


だけど本作の場合は、主人公は襲われて流血ダラダラ、ヒロインは毒を盛られて生死の境を彷徨います…。しばしの間、ヒロイン不在という思ってもみなかった展開にびっくり!


そこに黒魔術やギャンブルが絡んでくるものだから、2時間サスペンスを観ている気になったといっても決して既視感ではないのです。


ただ私、ニワトリってのが視覚的に苦手でして。というか鳥全般を見るのがちょっと苦手なんすよ。なのにニワトリのどアップが何度か映って、そこは結構厳しかったです。


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彫刻家のマーク(コリン・ブキャナン)は友人で貴族令嬢のハーミア(ハーマイオニー・ノリス)とマクベス観劇していたが、退屈のあまり「パブで飲んでくる。」といって劇場をあとする。


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あなたの言う通りホントに退屈な演劇ね!──だろ?
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口直しに飲みに行くか!


行きつけのパブで一杯飲み、バイクを取りに路地まで戻ったところで、偶然神父が撲殺される現場に出くわす。


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倒されていたバイクを起こしながら
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不審な人物を目撃するマーク。


神父はある6人の名前が記された一枚の紙をマークに託し、そのまま息をひきとる。


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近寄ってみると神父が倒れており
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息も絶え絶えにマークに一枚のメモを託す。


そこへ観劇を終えた観客たちが一斉に出てきて、殺害容疑をかけられたマークは逮捕されてしまう。


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お前がやったんだろ?──違いますって!!


ハーミアが払った保釈金でなんとか自由の身になれたものの、このままでは自分が殺人犯にされてしまう…。自身の容疑を晴らすためにマーク神父に託されたメモを頼りに真相究明に乗り出す。


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私が保釈金を払うわよ。お幾ら?


まずは、メモに書かれていた名前の1つ「タッカートン」を姓に持つハーミアの友人ティリー・タッカートンに会いに行く。


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久しぶりね、ティリー。なんだかすごく痩せたわね。
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大丈夫よ。それより訊きたいことって何?


マークはメモに書かれた6人についてティリーに色々と尋ねるが、彼女は何も知らないという。


しかしマークたちが帰ると、ティリーは親友のケイト(ジェーン・アッシュボーン)に「今すぐロンドンに行く。蒼ざめた馬から逃げなきゃ…。」と話し、ケイトを困惑させるのだった。


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「蒼ざめた馬」から逃げなくちゃ!!


そんな2人の会話は継母の登場で中断する。ケイトは「明日また来るわ。」と言って部屋を出て行くが、その夜のうちにティリーは病死。


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明日また来るわ。


葬儀に参列したマークハーミアは本当に病死なのか訝しんでいた。少なくともマークは彼女の死と神父の死には何らかの関連があるのでは?と考えていた。


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本当にただの病死かしら?──ああ、気になるな。


すると、同様にティリーの死に疑問をもつケイトが近づいてきて「真相を突き止めるため協力してほしい。」と頼まれる。


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真相を突き止めたいの。──知ってどうする?


「この謎を解けばきっと、あなたの知りたい事も解決すると思うわ。」と言われ、マークは承諾する。


やがて2人は、かつては「蒼ざめた馬」という宿屋だった古びた家にたどり着く。そこには「3人の魔女」と呼ばれる不気味な女性たちが住んでいて…。


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ふふふふふふふ…


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原作どおりというわけではなく脚色も大いにありそうなので、結末を知っている人でもひょっとしたら楽しめるかもしれません。


■お気に入りのキャラ
なし


■個人的評価
★★★★

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