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■原題

王的盛宴/The Last Supper



■製作

中国(2012)

監督&脚本:ルー・チュアン



■主な出演

リウ・イエ、チャン・チェン、ダニエル・ウー、チン・ラン、シャー・イー



■あらすじ

天下統一し、漢の皇帝となった劉邦は病床で若き日を回想していた。当時、最強の軍隊を率い、生ける伝説となっていた項羽の軍に加わることになった劉邦は、項羽や韓信とともに秦王朝を滅ぼす戦いに身を投じる。しかし、秦の領地である関中を平定する際、項羽と劉邦の間に亀裂が入り…。



■感想

私はいつからか、名前が違うにもかかわらず、劉邦と劉備を同一人物と見なしており、どちらかというと「劉備の別名が劉邦」くらいに考えていたので「劉備がつるんでたのって関羽と張飛だし、え?じゃあ項羽って誰よ?」とまで思っていました。



それが思い違いだったと分かったとき…、そんな自分にびっくらこいた!



しかし劇中、虞姫(項羽の愛妃)が登場した時に「あれ、この話知ってるかも…。」となったので、おそらくこの歴史は私にとっては心にも残らないかなりどうでもいい歴史だったのでしょう。



まぁそうは言ってもですね、観はじめたらさすが古代中国、やっぱり面白すぎました。史実ということもあってかドラマチックで!



とくに終盤は思わずゾクゾクしてしまったほどです。



劉邦の妻・呂雉(りょち)は清朝の西太后・唐朝の武則天にならぶ「中国三大悪女」らしいんだけど、最初は「悪女って感じではないなぁ」と思って観てましたが、終盤でその片鱗を見せつけ「怖っ!」となりますからね。



時には、項羽と劉邦と韓信の関係が、織田信長と豊臣秀吉と明智光秀の関係にも似ているな〜と思ったり、いやいや項羽と劉邦は袁紹と曹操か?などと思ったり、いろんな見方が出来て楽しめたのも良かったです。






紀元前195年、病床の皇帝・劉邦(リウ・イエ)は毎晩のように「鴻門の会」の悪夢にうなされていた。



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悪夢のせいもあってか、謀反の罪で6年間幽閉されたあと、劉邦の参謀である張良(チー・ダオ)に引き取られた韓信(チャン・チェン)への猜疑心が日毎大きくなっていく。



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丞相・蕭何(シャー・イー)張良は皇后・呂雉(チン・ラン)韓信の無実を訴えるが、呂雉は聞く耳を持たず、まだ年若く野心の消え去らない韓信はついに処刑されることになり…。



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それにしても邦題。劉邦ときたら項羽だろうと安易に思ってこんなタイトルにしたのかね。かなりズレてると思うんだけど。



どっちかっていうと本作は、劉邦と韓信の物語じゃない?項羽はタイトルになるほど出てこないんだよね〜。



それに「鴻門の会」も大事だけど「鴻門の会」より終盤で明らかになる韓信の想い(回想)からの結末の方が見せ場だと思うので、サブタイトルの方もピンとこないんだよなぁ。



本作の最後で、呂雉が韓信を宴に招くと言って呼び出すんですよ。それが原題の「王的盛宴」だと思うので…、



そういうわけで「邦題担当、マジでもうちっと頑張れよ!」と心の底から思った作品です。



■お気に入りのキャラ

なし



■個人的評価

★★★★






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