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愛する人が、半年後に永遠の旅立ちを選ぼうとしていたら──。


■原題
Me Before You


■製作
アメリカ/イギリス(2016)
監督:テア・シャーロック
脚本:ジョジョ・モイーズ
原作:ジョジョ・モイーズ「きみと選んだ明日」


■主な出演
エミリア・クラーク、サム・クラフリン、ジャネット・マクテイア、チャールズ・ダンス、スティーヴン・ピーコック、マシュー・ルイス


■あらすじ
働いていたカフェが閉店してしまい、職を失ったルイーザ(以下、ルー)がようやく見つけたのは、半年間限定の介護の仕事。ルーが担当するのは、バイク事故で下半身不随となった青年実業家ウィルだった。当初、ルーに冷たく当たるウィルだったが、やがて彼女の明るさに心を溶かしていく。そして2人は互いに想い合うようになるが…。


■感想
雰囲気も世界観も全然違うけど、ルーが「ゲーム・オブ・スローンズ」のデナーリスだなんて全く気付きませんでしたよ。後で知ってびっくり。


「ゲーム・オブ・スローンズ」はあんまりグロいんで第1章で挫折中だけど、デナーリスの時はもっと華奢だったような…。ぽっちゃりしてたのも分からなかった原因の1つかな。ルーって運動が苦手みたいだから役のために太ったんかなぁ?


それにしても、この邦題はどうなんだ。ズレてる気がしてならないんだけど。まぁ、原題も「Me Before You」で「どういう意味?」となるので、どうタイトルをつけていいか分からなかったのかもしれないが…


劇中、ウィルに「僕が嫌いだろ?」と訊かれたルーは「私は人は嫌わないの。」と答えてたんだから、確実にそのタイトルは違うっしょ?と思ってしまう。


個人的には、ルーのセリフの「私に出逢う前のあなた(ウィル)」または「あなたに出逢う前の私」かなぁと思うんだけど、どーなんでしょ。つまり原題そのままで良かったような気が。


ていうか、もう意訳で邦題つけるの、止めたら?


チョコチョコチョコ


小さなカフェで今日も明るく元気に働くルー(エミリア・クラーク)だが、実はこれが最後の仕事だった。店が閉店するのだ。


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今まで仕事を転々としていたルーはハローワークでは顔なじみ。呆れられつつも、どうにか一件の仕事先を紹介してもらう。ただ面接にはフォーマルな服装で臨まねばならない。


フォーマルな服を一着も持っていないルーは流行遅れの母のスーツを身につけて面接へと向かう。


たどり着いた先は、なんとお城。城に住む名家だったのだ。すっかり緊張してしまい、面接でトンチンカンな回答を連発するルー。だが幸運にも面接に合格、早速今日から働くことに。


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今日から働く気はある?──あります!


まずは挨拶から、と馬小屋を改築したという介護対象者ウィル(サム・クラフリン)の部屋へと案内される。しかし、どうやらウィルは介護をつけられることを快く思っておらず、ルーは初対面で強烈な「洗礼」を浴びる。実は彼女の前に4人辞めさせられていた。


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こんにちは!
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………やあ。


ウィルは、ルーの想像を大きく裏切ってなんとも近寄りがたい人物だった。おまけに薬の投与もしなければならず、種類の多さに覚えきれるかしらと不安になる。



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こんなに?

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やっていけるかなぁ…?


しかし持ち前の明るさで、翌日から元気に働き始めるルーウィルに無視されても毎日メゲずに声をかけつづける。



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おはよう
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おはよう
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おはよう


けれども、なかなか心を開かないウィルに「お願いだから、僕が話しかけるまで黙っててもらえないかな?」と言われてしまうのだった。


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妹カトリーナに愚痴ったり
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恋人パトリックと過ごす時間でストレスを和らげる


そんなある日、ある出来事から、ついにルーは爆発。「いい加減にしてよ!私はあなたのお母様に雇われて此処にいるの!お金が必要なのよ!あなたが好きで此処に居るわけじゃない!」とキレてしまう。


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いい加減にしてよ!私は仕事してるのよ!


その数日後からウィルの心に変化が表れる。遠ざけていたルーを部屋に呼んで一緒にDVD鑑賞したり、庭に出てお喋りしたり、少しずつ距離を縮めていく。


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時には外出もして、ルーの明るさにどんどん心を開いていくウィル。やがて2人は惹かれ合うようになるが


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ウィルには秘密があった。その秘密に「なぜ介護が半年間限定なのか」、その答えが隠されていた…。


チョコチョコチョコ


号泣とまではいかないけど、中盤からは涙なくしては観れませんでした。


安楽死、自殺幇助を扱った作品だけに賞賛の一方で非難の声も多かったそうだけど、人生のことはその人生の持ち主の好きにしたらいいじゃん…と個人的には思うけどね〜。


以前観た「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」がやはり安楽死や尊厳死など終末期医療をテーマとしていて、安楽死派、尊厳死派どちらの言い分も一理あるなぁと思ったんだけどね。


ルーの立場ならそりゃ止めるわな。何が何でも生きてそばにいてほしいって私でも思うけど、こればかりは価値観の問題だろうからなぁ。


死に関わること以外の価値観だって合わないとストレスになったりするんだから、死にたくて準備を始めている人に生きろと言ったって無理だよね〜。


とはいえウィルの場合、安楽死を決めたのはルーと出会う前であって、ルーのことを本当に愛してから決意がまったく揺らがなかったのかね?と少々疑問に思う。


例えば、悩んで悩み尽くして、三浦春馬主演のドラマ「僕のいた時間」のような選択があってもよかったんじゃない?と思わないでもないのだが。まぁウィルの立場には立てないけどね


かなり泣けたし、最後も全然モヤッとしてないけど、違う結末でも良かった気がする。(もっと分かりやすいハッピーエンドね)


ともあれ、ウィルの両親が2人を見守ってくれていたのも良かったですな。


泣けるロマンス映画を観たい人にはオススメです。






■お気に入りのキャラ
ルー


■個人的評価
★★★★★


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