■原題
Bagdad Cafe: New Director's Cut
■製作
ドイツ(2008)
監督:パーシー・アドロン
脚本:パーシー・アドロン、エレオノーレ・アドロン
■主な出演
マリアンネ・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー、ジャック・パランス、クリスティーネ・カウフマン
■あらすじ
アメリカ西部のモハーヴェ砂漠の中にある寂れたモーテル「バグダッド・カフェ」にドイツのローゼンハイムから来た旅行者ジャスミンがやってくる。女主人のブレンダは車もなく持ち物はすべて男物ばかりのジャスミンを訝しんでいたが、徐々に親交を深めていくが…。
■感想
1987年に西ドイツで製作された映画「バグダッド・カフェ」の構図と色を調整し直したニューディレクターズカット版。「バグダッド・カフェ」自体が今更ながらの初鑑賞。
アメリカを旅行中のドイツ人夫婦。ラスベガスを目指しているのに行けども行けども砂漠から抜け出せないので喧嘩にでもなったのだろうか。険悪ムードの中、妻のジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は車から降り、スーツケース片手に逆方向へと歩き出す。
車もろくに通らない砂漠の道を汗だくでひたすら歩き続けると、寂れたモーテル「バグダッド・カフェ」にたどり着いた。
車もなく現れたうえに持ち物は男物ばかり。そんな彼女を訝しみ保安官まで呼ぶ始末。実は車を降りたジャスミンがよく見もしないで持って来たスーツケースは夫の荷物だったのだ。
さらに、滞在を決めたものの掃除が行き届いておらず、あまりにも汚いモーテルに辟易するジャスミン。ブレンダが買い出しに行っている間に勝手に掃除を始めてしまう。
こんなところまで
くまなくお掃除
買い出しから帰って来たブレンダは事務所が綺麗に片付いているのを見てびっくり。実はそう満更でもないのだが無断で掃除されたことに腹が立ちジャスミンを何様かとひどく責める。
しかも、ジャスミンが娘や息子と徐々に打ち解けていくことが気に入らず、思わず部屋に乗り込み「世話を焼くなら自分の子供に世話を焼きな!」と言い放つ。
ん〜、独特すぎて、なんとも不思議な作品であった。難解とは思わないが「だから何?」と言ってしまいたくもなる。
それにしても…、ジャスミンの夫はどこ行っちゃったんだろう。一人で帰っちゃったの?ただの喧嘩じゃなく離婚だったってこと?
ブレンダの夫も、毎日離れたところから双眼鏡でカフェの様子をのぞいていたけど、何しろ砂漠の中、寝食はどうしてたんだろう。気になる〜。
またバックパッカーの兄ちゃんは、結局住み着いちゃったの?毎日毎日ブーメランやってて飽きないのかな?
さらに、人って確かに何かのキッカケで変わったりもするけど…、ブレンダの変わりようには驚いたね〜。まさか最後は歌まで歌ってしまうとは。息子のピアノの何たるかも分からなかった人なのに。
疑問…というかツッコミどころというか、気になることが意外と多く、結局、世界観にまったくついて行けなかった感じ。本作が大好きという人には申し訳ないくらい、私には良さがわからなかった。
それにしても、アメリカはやっぱりアメリカンなんだね。スタバやタリーズなどコーヒーブランド発祥地のシアトルもあるのにね。ジャスミンがカフェで淹れてもらったコーヒーを「これは茶色の水よ!」と言ってた。
そういえば昔、どこかのモールの中のフードコートで飲んだコーヒーも確かに薄かったな。
■お気に入りのキャラ
なし
■個人的評価
★★★
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