先週うちに来た着物にハマリ始めたMちゃんと、今週もお出かけです。

 

最初は大手町へ。

着物インフルエンサーの方のツイートで知ったホテルで行われている伝統芸能士の方の展示にランチがてら行ってきました。

アスコット丸の内という駅直結のホテルがあるのですが、ここにたどり着くのがまず大変。

入り口がとても分かりづらく、ロビーが22階でそこへのエレベータがこんなところに?っていう感じで、

なんの脱出ゲームかと。

 

予約時間になって入ったもののMちゃんこない。DMが来て「22階に上がれなくて迷ってる」「オフィス棟にいるっぽい」

ここ規模の大きいビル。の中に、上の方にちょっとだけホテルって感じなんです。

Mちゃんなんとか到着( *´艸`)

 

このレストランシンガポール料理なので、チキンライスを。蒸い鶏と揚げ鶏のハーフ&ハーフにしました。

20代にシンガポール行って食べて以来のチキンライスです。ホテルクオリティなのでとても美味しかったです。

次行く時は全部揚げ鶏にしたいくらい揚げ鶏美味しかった(*´ω`*)

 

さて、お次は伝統芸能&アートイベント。ロビーと、会議室と、スイートルームで行われています。

まず、会議室へ

着物・帯、器などの焼物、桐の箱などすべて女性作家他の方ゾーン。

 

そしてどーんと機織り機が!

体験やってますが織ってみますか?

いいんですか?一度やってみたかったんです!

というわけで、こんな感じ。

世界の中心で愛を叫ぶならぬ、東京の中心で機を織る。

どれくらい東京の中心かというと、色々ガラスに映ったものが映り込んでいますがこの写真の手前の森は皇居

まさか、こんな都会のホテルの一室で機織り体験できるとは。

好きな色の糸を選んで織り進めていきます。

 

これはMちゃんですが、こんな感じで織り進めていくんですが。

 

楽しっ♪慣れたら無心になれる感じだし。
 
教えてくださったのは長野にある上田紬の小岩井カリナさん。
こんな素敵なものを織っています。
因みに小岩井さんは

 

プロ早い( ಠωಠ)
 

私の出来上がりはこんな感じになりました。

兎に角楽しい体験でしたね(*'▽')b

 

東京友禅の町田さんに案内頂いたのが「そめもよう」という東京友禅作家のグループで作っているデジタル友禅。

友禅て手書きなので基本は一旦物なんですが、一度手書きで書いたものをデータとして取り込んで、エプソンと組んでプリントができる。

なので、こんな百鬼夜行風の帯揚げが量産できたりします。時代だわ~。

 

町田さんに他にも案内してもらいました。

スイートルームにもアートや反物がありまして、これが凄かった関根京子さんの作品。

兎に角緻密な絵でなんですが、こちらから見ると素敵な絵って感じなんですが、

角度を変えて見て光が当たってる側から見ると、シルバーで書いたものが浮き上がってきます。

お話伺ったらフリーハンドで書いてるそうで、こういう緻密なの書いてる人ってどうなってるんでしょうか。

是非この写真拡大して見てほしい。とにかく書き込みがすごいんです。

 

最後にロビーの展示も案内して頂きました。

とても充実した時間~

 

次は表参道に移動です。

私が着物を着始めた頃に相談しながら誂えをお願いした染織作家の仁平幸春さんがやっている工房フォリアと、

江戸組紐中村正さんの展示会へ。

表参道ヒルズの裏の方にあるギャラリーへ。

 

元イタリアンのシェフから染色家になった仁平さんに帯の里帰りです。

 

大島紬の袷に締めて行きました。

そして、帯締めは中村さんと言ったらこれと言っても過言ではないドット帯締めで。

 

 

今回、中村さんの多色の帯締めでほしいシリーズがあり、その中から何か一本と思って見に行きました。

もう沢山あって本当選ぶの大変だった。素晴らしいだけあってお値段もするので泣く泣く1本に絞ります。

悩みまくって、Mちゃんにも意見聞きながら手持ちの帯締めからなるべく離れているものを何とか選んで購入~。

ちょっとずつ揃えて行きたいなぁこのシリーズ。

この裏ににオレンジもありまして、3色構成になっています。

 

私の仁平さんの帯は当時は草木染だったのですが、今は遜色ない品質になった事から化学染料にしているそう。

お弟子さんの甲斐凡子さんが

親方の昔の作品見る機会なかなかないので、写真撮らせてください

出来れば丸一つ一つ撮りたいくらい

って言っていました(笑)

 

色々お話も聞かせてもらって、着物業界の裏側やら、後進を育てないといけないのに積極的にそうしようとしない業界全体を憂いていました。

 

また、私が誂えを積極的にしているのは今仕事でお給料をもらっているうちに好きなものを作っておいて、

将来仕事を辞めて稼げなくなった時に作っておいてよかったーってなるためなのですが、締めて行った帯を触りながら

 

これ本当良い紬でもうこの紬作れないです

作れないことないですけどこの生地もう値段が倍くらいになると思います

 

段々外国産の繭になって来たり、質の高い製糸工房が中越地震でやられた後そのまま廃業したりで兎に角質の高い白生地自体が激減しているそう。

染まり方の質が全然違うんだそうです。

すでに現時点で「作っておいてよかった」が発生しているとは・・・。

うん。大事にずっと使って行こう。

 

私が仁平さんとお話してる間、Mちゃんは中村さんに帯締めの色々を教えてもらっていました。

 

最後に中村さん、私、仁平さん、甲斐さんで写真を撮って頂きました。

私の帯を作って頂いたときは40代前半だった(ご本人曰くギラギラしてた)仁平さんもアラカンで長髪ロマンスグレーに。

とはいえ製作への情熱は衰えることはなく、まだまだ素敵な作品を作って下さることでしょう。

 

お茶とかの休憩を取ることもなく( *´艸`)充実した着物どっぷりの楽しい一日でした。

 

帰って帯広げていたらやってきましたいつものあいつ。