オババ ・エピソードゼロ | 落としたほんじを拾いに行きます。

落としたほんじを拾いに行きます。

その辺に落ちてませんでしたか?

とある80代の女性利用者さんのお話です。

車椅子利用の方なのですが、私には一切関わりのない方だとずっと思ってきました。


今の部署に異動してまる2年。

ついに点と点が繋がってしまいました。


それまで、その方の名字と 住んでる場所を耳にしても 何にも思わなかったのですが、その日に限って

『そういえば その町内に オットが勤めている会社と同業のところがあるな、ヘルプに来てもらったり 逆に ヘルプに行ったりしてるって話してたことあるな』って思って 「○○って会社、近くにありますかー?」って聞いちゃったんですよ。そしたら「それ、私の家」って。

Σ(・ω・ノ)ノ!

あ、、そういえば 名字が同じっ!!


ということは、オットとも30年くらい前からの顔見知り。

ひーΣ(๑꒪⃙⃚᷄ꑣ꒪⃚⃙᷅๑۶)۶


そしてそして、

うちの近所に住む、オババの友達(通称ババ友)の実姉。

その人を介して、オババとも知り合いだった。

( ꒪◊꒪)ギョェェエエェェエ


一昨日、オババの話になって

「亡くなって何年になる?」

 「今年で4年目ですねー」

「結局、なんだったの?病気?」

「癌ですね。大腸から始まって、肺にも転移してて。その前から言動がおかしかったり 暗くなると徘徊したりしてて、認知症の症状はあったんだけど、癌が見つかってから 認知症も診断されて。あとは義姉が外に連れ出して散歩してたら転んで骨折してボルト入れる手術のために入院したり。で、動けなくなったんですねー」

「入院して そのまま?」

「長く入院出来ないから、一旦出て 少ししてからまた入院して……って感じでしたよ」

「ご飯とか どうしてたの?」

「元気な時は”自分が食べたいものを食べる。だから部屋に台所つけて!”って、家を建て替える時に。で、1人で作って食べてましたよ。周りの人には”台所作ってやるから1人でやれ!って言われた ”って言ってたらしいですけど(笑) 病気してからは、3食 私が作ってましたよ。オババの部屋にレンジもあったので、私が仕事で昼に居ない時は 自分で温めるようにって言って。」

「お風呂とかは?」

「”嫁に 家の風呂に入るなって言われた ”ってまわりに言ってたみたいで、銭湯に行ってましたよ。私らには”家の小さい風呂なんかより大きい風呂に入りたいから”って言ってましたね(笑)  病気してからは、オットが介助して 家のお風呂に入ってました。オット、「俺やるのか?」って言ってたけど、今やらないで いつ親孝行するの!って言ったらお風呂とかオムツ交換とかやってくれてましたよ。起き上がれなくなってからは、私が仕事から帰ってきてからお湯でタオル絞って身体拭いたり。」

「大変だったんだね」

「うーん、でも、この仕事してたから わりと”どうやってやればいいのかな”とか思わなかったし、オットがかなり頑張ってくれたし。オババは息子大好きですから(笑)」

「あなたのとこのお義母さん、かなり気が強かったよね(笑) でも、あなたが 私の妹から聞いてた感じと全然違ってびっくりしたよ」

「私、どんなに酷い嫁になってたんですかっ?(笑)でも オババは確かに 気が強くて。思い通りにならないと怒鳴って癇癪起こしてましたよ。3、4歳の孫(長男)に今でいう虐待みたいなことをしていたし、その孫に刃物を向けて言う事きかせようとる人でしたもん。だから 子供を守るために 私が壁にならなきゃならなかったんですよ」

「あなたのことは、ここで2年見てきたからわかるよ。お義母さん、話をだいぶ作ってたんだね。」

「いやいや、ここで見てたのは私の外ヅラですよ(笑)    本当は鬼嫁なんですよ~🤣 あれだけ辛かったのに、亡くなって何年か経ったら笑い話にしてるんですもん。怖いでしょ? なんなんでしょうね~💦」



もっともっと、オババの仕打ちを言いたかったけど、

だんだん忘れてきている私がいる……。

そして、他界後 体重増加中(笑)

どんだけ安心したんだか😅💦(←この辺り、鬼)


わかってくれた人がいることが救いだよ。


またいつか、ここで オババエピソードを書くかもしれませんが、その時は宜しくお願いしますm(_ _)m