デイの利用者さんの話です。
1年ちょっと前から利用されている、80代(今年、年女って言ってたな。)
印象は"ちっちゃくてかわいいおばあちゃん"という感じ。
でも、ADL(日常生活動作)の低下で
歩くのもやっと、家の中での転倒も多くなってきた。
主介護者はお孫さん。自分でしっかり歩けるようにデイで運動させてくれと。手引き歩行せずに見守るだけにしてくれ、家では誰も手を貸さないから…と。『動かさないと動けなくなる』から、敢えて自分でやらせてるとかで。うーん、この利用者さん、既にその域ではないと思うんだけど……。でも、家族さんは 『また前のように歩けるようになる』って信じてるんだよね。でもね、足だけじゃないよ、茶碗も 箸やスプーンも 持ったとしても口元まで運べないよ。全体的に落ちてきてるんだよ。
夜間はトイレに連れてってもらえないから リハパンに出てるとかで、たっぷり吸収したリハパンをはいて来た時もあった。
それでも家族さんは 頑なに 自分たちで何とかしたいと言っていた。そう思えば思うほど家での転倒が多くなり、頭にはゴブが、顔面や腕は青アザだらけにもなっていた。家族さん、介助で腕をつかんでるんだろうな、とか 私らは思っていた。
私たちにできることは、ケース記録に残すこと。あとはケアマネさんに伝えること。幸い ケアマネさんは同じ建物内にいるので、ちょくちょく様子を見てくれていた。
私らから見て、この利用者さんも家族さんも どっちも疲れてるのはわかっていたけれど、 それでも家族さんは どうしても家でみる、と。お金の面でも、デイサービスのほうが安いから、と思っていたようで。
先月、夜に 家で転倒して手背から出血して病院に行き 縫ったそうで。
その辺で 家族さんも限界だと思ったんでしょうか。
週末に ショートステイを利用するようになった。
最初の頃は「行きたくない」と泣いていたこの利用者さんも
だんだん慣れて「また泊まりに行かされるみたい」ということもあったが、嫌がる風でもなく 受け入れていたように見えた。
昨日の朝、私は 他利用者の方と同様、この方の家に行き いつものように車に乗せてデイへ行った。
本当に いつもとおなじだった。家族(孫)さんも。
デイに到着してから、相談員から この方の利用が本日で終了という旨を伝えられた。もちろんご本人にはまだ言わないようにと。
帰りは、いつものように 他の方と一緒に車に乗せて、
系列の施設で下ろしてください、と。
その役目……うわっ!私だ💧
なんか、みんなで騙してるみたいで 嫌だなぁ。
施設に着いた時、先に中にいるスタッフに声をかけにいき
「お疲れ様です ○○さん お連れしましたー」
からの、車から下ろして 手引き歩行で玄関に。
あとは、百戦錬磨の入所の皆さんにおまかせで。
ソッコー 車椅子に乗せられていました。だよね。そのレベルなんだよ、本当は。
私は 後ろを振り返らず外に出て、車に乗り込んだ。
なんだかなー。
今朝、家に迎えに行った時、家族さんは入所を知ってたんだなー(そりゃそうか……)
てか、本人が知らないのって、、、
家に帰ると思ったら、知らない所に連れてこられて 私 悪役かよ?
嫌な役目だなぁ。
と、そんな色々なことを思いながらデイに戻りました。
で、今日は 私は休みだったんだけど
何もしてないのに あっちゅー間に過ぎちゃったよ。