成果主義と年功序列、どっちがいい? | momonga385のブログ

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愛猫の事や、子猫の事や、世間の嫌なことを、私情を押し殺し、冷静に、分析し、新たな切り口で、記事にしていきたい!と、思っています!

成果主義と年功序列、どっちがいい?

と言うアンケートが出ていました。現在の投票結果は、均衡しており、成果主義、年功序列ともに同じくらい、良い思い、嫌な思いを経験して居るんだろうな・・・と思う次第です。
 
成果主義に関しては、若くて能力のある方々にとっては、夢みたいな響きがあります。ところが、仕事の内容によっては、成果そのものが個人として評価されないケースも出てきます。
 
例えば○○プロジェクトなど、グループで取り組む場合です。仮に100点満点の出来であったとしても、100点満点が起点の場合どうでしょう。やって当たり前、出来て当たり前となり、99点では減点となり評価が下がる結果となります。
 
製造業の場合も同様です。個々の力量を評価できる仕組みが無ければ、景気によって成果が左右されますから、どんなに優秀であっても、その人だけが評価されることはありません。
 
成果主義は、評価の起点を動かしやすく、最優秀者を起点にすれば、他は減点対象となり、昇給は元より昇進が難しくなります。
 
経営側から考えると、入社時点で幹部候補を選定し、そこを起点とすれば、幹部候補者だけ真剣に評価すればよく、残りの一般社員に関しては評価を下げて置く事で、人件費の高騰を避ける事が出来ます。ようするに、一般社員に定住されては困る制度とも言えます。
 
一方年功序列は、労働者が定年までの間その会社で何をすべきか考え、階段を昇って頂点を目指すイメージですが、企業が社員教育を行い人選を繰り返さなければ、エスカレータ的な待遇となってしまい、組織が活性化せず、競合相手に後れを取る事態にもなりかねません。
 
人件費面で長期的な計画が立てやすい事は経営陣に取ってはある意味経営方針を立てやすいかもしれません。問題なのは、人件費の削減が、人員整理となりやすい点です。
 
人員整理で一番使われた手法が2:8の原則成るものです。2割の社員が8割の仕事をしており、8割の社員は2割の仕事しかしていない。本来なら、さらに踏み込み8割の社員の中からステップアップ出来そうな社員を教育し仕事の出来る社員を増やす事で、企業の競争力を上げる事が可能と考える事も出来ますが、此処では人員整理のための方便と化していますから、経営陣は丸呑みしてしまい、他社への競争力を低下させてしまいます。
 
いずれにしろ、どんなにに成果を上げても、評価されない事が多い。その辺の不満を解決しましたと、経営陣は理論武装しますが、よくよく考えてみれば、評価制度に関係のない方々が作り上げる制度は、人件費の削減の為と言うのが本音でしょう。
 
今や、たたき上げの社員を必要とする業種は極少数です。という事は、それ以外の企業にとって、社員とは将来経営陣となれる方々を言い、それ以外は、単なる労働力であり、消耗品と言われても仕方のないような環境になっています。
 
国会議員は大半が家系的に国会議員の出です。企業の経営陣はどうでしょう?
トップ同士がタッグを組めば、流動的な労働力を活用する事で・・・
 
人件費の引き下げが図れる、という事になります。
 
流れとしては、国民の(一般人)義務は重くなるが、権利は縮小されていく。
2割の国民のために、8割の国民が2割の権利をシェアし合うという事になります。
 
人生悩むより生き抜く事が大切・・・何時かは、2割の権利の中で多少良い思いが出来るかもしれない。そう思えば生きる気力も少しは出てくるかもしれない。
 
地獄はあの世には無い、今が地獄と思って生きていけば、地獄ってこんなもの?と、思えるかもしれない。
 
さて、現世を旅立つまでに、どれだけの地獄を見る事が出来るか・・・