やしの木続き


そして意外に早くその日はやってきた


買い物から帰って来た時

ちょうどエレベーターにやってきた

ちびっ子達を連れた

お向かいの奥様らしき人とばったり会い


「こんにちは」とお互い挨拶するクローバー


ここまでは今まで何度も

日本人に会った時にある普通の光景で


この先がいつも無い


しかしこれからご近所さんになる彼女は

違った


「あ!もひさんですよね!?

 夫から聞いてます 

 よろしくお願いしまーすルンルンニコニコ


なんとニヤニヤラブラブ


「こちらこそよろしくお願いしますぅニヤニヤ


軽く話した後 彼女は


「よかったら今度ランチでもピンク音符」  


と言ってくれて


嬉しさのあまり


何月何日何曜日の何時何分にしますか?!


と言いたい気持ちをグッと抑え


「ぜひぜひー♡︎ʾʾニヒヒ」と


変な人と思われないように振る舞うのが

精一杯


それからすぐにポリス事件が起き



彼女の家も同じく

警察から聞き取り調査をされていた事で

話す機会ができ

ポリスの話で盛り上がり


そしてお互いの事を話し


偶然にも同じオーストラリアで

バックパッカーだった事がわかり

一気に間が縮まった


彼女は若い頃1年半もの間

バックパックを背負いオーストラリアや

ニュージーランドを一人で旅しており


ワニのいる川で洗濯をしながら

野宿をする

バックパッカー界では

最高ランクに位置する

ハイレベルな人だったちゅー


別世界ゴージャス駐妻疑惑は消え


それからたまに近所のローカルな

安いお店で一緒にごはんを食べたり

お茶を飲んだり


話もはずみとても楽しい時間を

過ごせるようになり

彼女と会うのが楽しみだった


そして実は

その2年ほど前から私が密かに

目を付けていた日本人が一人いる


以前何度か見かけた事があり


日本人会に所属してないため

見知らぬであろう私にも気さくに明るく


「こんにちはー!爆笑」と挨拶してくれる人


もし彼女が一人でいる時ならナンパして

30円のコピを奢っていたと思うが


たまたまその数回が

彼女がお友達といる時だったため

その先に進む機会はなかった


ところがバックパッカーの彼女が


今度その人も一緒に

美味しい炭火焼きのロティチャナイを

食べに行こうと誘ってくれ


初めてゆっくり会い話をする事になる


なんとまたその彼女も

オーストラリアのワーホリ経験者ポーン

しかも同い年


ご主人の仕事でもう10年

この街に住んでいるという


コテコテのローカル食堂で

マレー語でペラペラと注文し

店員さんともマレー語で会話を交わす


す、すごい…酔っ払い


持っていた

駐妻のグループに対する

ガチガチの固定観念を


彼女達のおかげで払拭する事ができた



彼女達は

ちゃんと日本人グループでの

お付き合いを

程よく上手に楽しみながらも


個人的にローカルの人達との

ネットワークをしっかり持っていて

一人で行動する事も楽しむ


バランス感覚が優れていて

フットワークも軽く行動力があり


いろんな事を知っていて

話が新鮮で面白い


ロックダウンが始まるまで

毎月3人でローカル食堂めぐりをして

とても楽しい時間を過ごす事ができた


彼女達とは今も連絡を取り合っていて

話をする度に

私もまだマレーシアにいるような

感覚になれる


また3人でラクサを食べながら

いろんな話ができたらいいなあと

思う月曜日の夜なのでした


2人に出会えた事に心から感謝しています



やしの木ウインク





読んでいただき

ありがとうございますお茶