こどもの頃読みふけった恐竜の図鑑ではどの恐竜もシッポを引きずっていたが、ジュラシックパーク以降、二足歩行の恐竜はシッポを上げて歩いていたことがリアルになった。

 考えてみれば、足跡の化石はあるのにシッポの跡がない事に誰も気が付かなかったのは不思議だが、案外そんななものだろう。

 今日では謎の生き物の生態を探るべく、新たな視点が発見された訳だ。素晴らしい。

 やはり、「図と地」が大事。

 

 シッポのある猿がモンキーで、ないのがエイプ。

 生き物は何かを失って何かを得る。

 子供時代もシッポだし、昭和もシッポ。

 昭和の町工場手工業的な作品も作るが、先のウミガメの様に、温かみが殆ど入らない素材による作品もこれから増えてくる予定。

 進化・進歩は人間の宿命であり、芸術の宿命でもある。

 折々に立ち止まり、どこに向かっているのか確かめながら歩いて行こう。