インドでは指が6本ある人をたまにみる。

 神の眷属の様な捉えられ方をして、両性具有の「ヒジュラ」に至ってはイキガミ様。

 ただしヒジュラはカーストでもあり、外科手術で性転換したケースも含まれたり、断定的な言い方は出来ない。

 インドではあらゆることが混迷だ。

 

 先の「フィジカル」の続き。

 ハイヒールならずとも指が6本ある手袋や4本だと、見ただけで5本の指と合わない分をどうするかに考えが及ぶ。

 「幻肢」という症状があるそうだ。

 事故などで切断されて、今はなくなっている手足が痛むというもの。

 もちろんこれは神経が誤情報を送ってくるわけだが、拡張現実的でもある。

 以前ステラークが3本目の精密な機械の手を作り、パフォーマンスしていた。

 いよいよ時代が追い付いてきた感がある。

 今はソーシャルメディアを使って自我の拡大位で済んでいるが、肉体そのものをいじる世界が目前まで来たという訳だ。

 

 「我々は何処から来たのか、我々は何者か、我々はどこにいくのか」、ゴーギャンの言葉は今夏制作予定の「未来を孕む大出目金(仮)」のメインテーマになる。

 来春の個展でのメイン作品、今からうずうずしている。お楽しみに・・・。