腹腔鏡手術☆閉創について☆ | オペ看のモル

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手術室の看護師の日常

閉創の基本的な流れについてイラストにまとめました!

閉創は開創より工程が多くスピードが速い(かつオペ看の頭が疲弊してる笑)のが特徴です!!

初心者さんには大変だと思いますが頑張ってください!!

ちなみに最近のモルさんは長らく腹部のオペをしてないので多少おかしいところがあったり、病院ごとにやるやらないがあるので参考程度にお願いします!!ツッコミどころはコメントに書いてくれたら嬉しいです笑

ちなみに詳しく書くとこんな感じです!!

①ポートからドレーンを挿入する。引っ張る&位置調整のため対側から鉗子で操作する。

マチューに角針&太い絹糸を装着し固定する。クーパーで切る。

※ドレーンによっては先端(体の中に入る側)に切り込みを足して廃液しやすくすることも

※人間付近を切るハサミは安全のため先端が曲がってる鋏を使うんだよ。直剪はNG

 

②ポートをカメラで写しポート抜去。抜去部から出血がないかどうか確認する。

 

③カメラポートの閉創(小開腹にしてないバージョン)。コッヘルやコーピンでヘソを持ち強々わんを4針程度かける。糸端はコッヘルでキープ。

※個人的にはここは狭くて深い場所なので針は角度をつけて持たせる

 

④小開腹の場合。両端を筋鉤、筋層をコッヘルで把持し糸針をかけていく。糸端はコッヘルでキープ(ちなみにコッヘルの方がしっかり持てるのでコッヘルを使用するが足りない場合は一声かけてモスキートに変更でもOK)

 

⑤糸を切っていく。糸玉のぎりぎりを切るので必ずクーパー(先端が曲がってるしっかりしたはさみ)を使うこと

※糸・コッヘルが大量に帰ってくるけどもう使わないので焦らなくてOK

 

⑥創部を洗浄する。腸べらで土手を作り生食で洗浄する(ガーゼで軽く擦るので1枚渡す)。綺麗なガーゼで水気を拭う。

 

⑦局麻をうつ。手術開始時に使用している場合など量が少ないことがあるので執刀医に一声かける。※術後疼痛については麻酔科の管轄でもあるので閉創に入る前(吻合中など)に外回りが残量を確認し、指示をもらっておくとバタバタしない

※圧をかけながら打つことになるのでロック付きシリンジで行うと爆発しなくて良い

 

⑧皮下を縫っていく。ヘガールと先端の細いコーピンを使用。

※12ミリポートは強々わんで縫合後に皮下縫い

 

⑨ステリを1/2〜1/3にカットし創部に貼っていく。上からドレッシング材を貼る。

ヘソにはステリの上に綿球を乗せてからドレッシング材を貼る。カテラン針をつけたシリンジで中の空気を抜く。

 

 

以上!!

制作にあたり協力してくださった皆様ありがとうございました!!!

みんなの役に立つと嬉しいです!!