怒濤の配信ラッシュ3本目。

一日に4本ブログ上げようとする自分もどうかと思うんですけど、感動は止まらないし、ぶっちゃけ寝て起きたら感動って色あせてしまうので…。

やっぱり今書くしかないでしょう!?

 

というわけで。

堪能しました。

 

 

朗読劇「俺とおまえの夏の陣」

 

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14時から配信された「僕とあいつの関ヶ原」(通称:僕ヶ原)同様、吉田恵里香作の同名小説を原作とした朗読劇。演出は中屋敷法仁さんです。

 

こちらは伊達政宗・片倉小十郎主従の関係を生涯にわたって描いた作品で、僕ヶ原に比べると少し落ち着いていて、しっとりとしたお話。

一つの家にフォーカスしている分、登場人物が少ないので、キャストも僕ヶ原よりは一人少ない…んですけど、その分の穴埋めを猪塚健太さんがほぼ一人でやってて、衝撃的でした。笑

 

配役は以下の通り。

須賀健太さん:伊達政宗

染谷俊之さん:片倉小十郎景綱

黒羽麻璃央さん:片倉小十郎重長

猪塚健太さん:その他(笑)

 

幼なく、まだ梵天丸と名乗っていた頃から晩年までの伊達政宗を見事演じ切った須賀健太さんは、4年前にも二十歳そこそこで伊達政宗を演じたそうでびっくり

若い人が、戦に疲れ、老成して、地元の民のためにひたすら尽す晩年の伊達政宗を演じるのは大変だっただろうなと思いますが、今回は実に味わい深く、表情までも少しずつ変えながら、時代に裏切られたヒーローの姿を、爽やかに演じていました。

 

そして面白かったのが、染谷さんと黒羽さんの演じた片倉親子ニコニコ

何が面白かったって、この二人ぜんっぜん似ているところが無くて(笑)

見た目の印象も声の質も全く似ていない。

なのに、物語が進につれて、段々と親子に見えてくること…キョロキョロ

これは僕ヶ原の感想(感想はこちら)でも書いたのですが、この「見えてくる」というのが、面白い朗読劇に共通する特徴だと思うんですよね。

今回の片倉親子、親父である小十郎景綱を演じた染谷さんは、ひたすら愛情深く政宗公を支えながら段々と年老いていく姿が見えてくるようだったし、黒羽さんはもうどうしようもないアホの子(笑)が、小十郎の名を継いで見違えるように頼りがいのある男に成長していくその様を、鮮やかに描き出してくれました。

 

でもなぁ…切ないねぐすん

 

戦国の時代は、家のため、主君のためというのが、ある意味自分の選択だったわけじゃないですか。

主というのは(かろうじてだったとしても)顔が見える、誰なのか分かる…そういう存在だったはず。

ある意味裏切ることも一つの選択だった。

それが関ヶ原の戦いが終わり、大坂城が落ち、家康が原型を作り上げた江戸幕府が新しい社会秩序を作るとともに、規則に変わっていく訳ですよね。

身分制や儒教的な秩序というのは、平和な時代を担保する基盤になっていきます。

家康は、戦国の世はこりごりだと思ったのか…あるいは未来永劫天下を自分や自分の子孫の手中に収めたいと欲をかいたのか…。

もちろん知る術はありませんが、なんだか結局、誰もが長いものに捲かれたということなんじゃないかって、この時代の話を観ると、いつもちょっとだけもやっとした気持ちになります。

まぁ結局は、命を懸けて青春を全うした「戦バカ」達は、ある意味で勝ち逃げしたということなのかも知れません。

伊達政宗も、真田幸村も、あと10年早く生まれていたら、きっと戦場で死んで、あの世へ一目散に駆けだしていただろうと思うし。

 

 

さて。

 

 

今回の作品、個人的MVPは、是非とも猪塚健太さんに獲って欲しいなと思います。

まぁ、別にそういうシステム無いですけど。笑

だって、本当に凄かったんですよ!?

開始15分ほどで、伊達家の政宗以外の人全部+喜多の役までやったし。笑

家康や秀吉も演じていて、彼の演じる秀吉、私結構好きだったんです。

ちょっとチャラいっていうか。笑

あんたじぃさんなのに元気だな、さすがだなって思わせてくれるような、独特の秀吉で、お気に入りです。

それに、なにより。

彼の演じた真田幸村が最高だったんです爆  笑

もう、ヤツが出てくる度に「来たな幸村あぁぁぁビックリマークビックリマーク」ってこっちが熱くなっちゃうような、良い幸村で。笑

前に大河でやっていた「真田丸」でもそうだったけれど、伊達政宗と真田幸村の関係性も、本当に熱いんですよね。

二人とも、遅れてきた英雄。

まぁもっとも、歴史の流れにもしもはないが(るろ剣でそういうセリフありましたよね…蒼紫だっけ?)でも、もし二人ともが10年早く生まれていれば、戦国の勢力図は全然違うものになっていたんじゃないかなぁ…?

 

あ、話がそれちゃったけど。

なんかこういう歴史ものって、色々考えさせられるんですよね。

 

 

 

 

さて、ここからは、作品の感想からは逸脱してしまうのですが…。

なんというか、やっぱり伊達政宗と片倉小十郎というと、私はどうしても刀ステ義伝を思い出してしまうのですキョロキョロ

あ、その感想はなどは別の記事にまとまっているので、もしご興味あれば、ご覧頂ければ幸いなのですが…(こちらこちらです)

小夜左文字に「いがぐりのおばけ…」と言わしめた片倉小十郎が頭の中にちらついて、いやさすがにそめ様が同じ役をやるのはどうなんだろうと、観劇前は思っていたのですが…杞憂でしたニヤリ

 

そりゃそうですよね。

だって、誰も見たことがないんだもの。

だから、歴史上の人物たちは、語る度に姿を変えるし、演じる俳優によって全然違うイメージを持つ。

だからこそ、面白い。

刀ステで泣かされた伊達政宗・片倉小十郎主従の姿とは全く違う、新しい二人の…いや、小十郎の名を受け継いだ彼の息子を含めた三人の姿を、今夜は充分に堪能できましたドキドキ

 

それにしても、義伝のラストシーン…やっぱりからくりがあったのね…。

多数の方々がすでに考察していらしたようですが…片倉小十郎景綱は、主君である伊達政宗を遺して亡くなっているから、あのラストシーンで政宗公の枕元に座っていたのは、小十郎の亡霊だろう、と。

恥ずかしながら私は不勉強で、全然そこのところ気になっていなかったんですが…きょうこの作品観てて、ああそうなのかって、ちょっとジンときてしまいましたぐすん

あるいは、息子の小十郎…?

にしては、ちょっと歳を取り過ぎていたか。

 

 

まぁ、とにかく。

僕ヶ原とは全く違うテイストで楽しめた「俺とおまえの夏の陣」通称:俺の陣。

最後の須賀健太さん演じる伊達政宗のセリフにジンとしました。

 

…あるいはあれは、伊達政宗ではなく、幼い日の梵天丸の言葉だったのかな。

 

 

 

「長い夏の戦…俺とおまえの夏の陣が、終わりを告げたのだな…」

 

 

 

長い、長い夏の終わり。

命がけの青春の次に待ち受けていた、魂を焦がすような、夏の、終わり。

あなたが愛し、大切に守った場所は、今も豊かで美しい、素晴らしい街でありつづけていますよ…と、そう言いたくなるような。

素晴らしい作品でした。

 

 

 

 

 

さ、これで今日の怒濤の配信は終了!

いやー…濃い一日でしたビックリマークビックリマークビックリマーク

でも、とにかくどの作品も大満足で、すごく心が満たされてますおねがい

 

というわけで、昨晩金曜の夜なのにめちゃくちゃ早寝してしまった私。

今夜はもうちょっとねばって、二コ生のタイムシフトを観ようかなと思います爆  笑

まぁ、なんと言っても推しが出てるんでビックリマーク

 

 

 

では、皆様おやすみなさい。

どなた様も、よい日曜日を過ごせますようにチュー