関西では緊急事態宣言が解除されましたね。
私が住んでいる地域では、解除までにもう少し時間がかかりそうです。
すでに一部のお店は開き始めていて、すごく混んでいます。誰もがこの期間で、いえに閉じこもることに疲れてきていますよね。
もうしばらく、過ごし方には気をつけなければなりませんね。
私のおうち時間は、ますます捗りそうです…。
さて、今日は改めて「泪橋ディンドンバンド」のお話をしたいと思います。
前回は、ストーリーそのものについての感想を中心に書きましたが、今回は役者の魅力を思うまま書いていきたい!
ちなみに、前回の記事はこちら。
泪橋ディンドンバンドシリーズ
(をネタに、出演俳優さんの素敵なところを好き勝手に語る。)
この作品、初見は正直「う〜んあんまり面白くないかも」って思っていたんですが、じわじわと良さがわかってきた気がします。
考察のために、パンフレットも通販したし。笑
作者である堤泰之さんの挨拶文も面白い。
ちなみに私は3のやつがお気に入りです。笑
この作品、脚本そのものの技巧や完成度がどうというよりは、俳優の魅力が強く印象付けられたり、自分の中にある郷愁を引き出されるような感じがしたり…そういうところに魅力があるような気がします。
なんとなく、何度も観てしまう。
テーマソングがどうも耳について離れなくなるせいもあるのかも。笑
そもそもこの作品、我が推し和田雅成さんをはじめとする人気俳優が多数所属する芸能事務所の企画制作によるもので、キャラクター達はすべて当て書き…つまり、その役者の個性に合わせて作られているのです。
このシリーズを不動の主人公として支えているのは、八神蓮さん演じる岩松銀次郎。
斜陽の町で細々と雀荘を営み、ちんどん屋として地域のお店を応援することを生業にしています。
声も身体も気も大きく、男気溢れる兄貴分。
私は八神蓮さんのキャラクターを把握していなかったので、当て書きしてこのキャラクターというのは、少し意外でした。
というのも私の中で、八神蓮さんってものすごく上品な印象なんです。
しかも、あだ名も王子ですよね?笑
身長183センチで、身体は大きいし強そうだけれど、なにしろ顔立ちがもう、どっからどう見ても上品なんですよ…。
これまでに、彼の出ている舞台やドラマをいくつか観たことがあるんですが、なぜか見事に王子様的なキャラクターばかりで
例えば私の八神蓮初めは、テニミュの幸村精市役です。すごく王子様。ってか、貴公子だし、神の子だし。笑
その他にも、執事の役とか貴族の役とか、そういう役柄が多かったんですよね。最近観たのは、ドラマ「Re;フォロワー」の八巻入水、それから舞台「桃山ビート・トライブ〜再び、傾かん〜」の豊臣秀次役でした。
八巻は政治家だし、秀次は関白だし…もうまさに、上品尽くし。笑
特にもう、私「桃山ビートトライブ」の時は、秀次公にめちゃくちゃ泣かされたんですよ、本当に優しくて懐の大きい、いい父親で。
扇を開いて、子どもたちにちょっと変な踊りをして見せるシーンがあったんですけど、それが思い出すだけで泣けてくる
なにしろ服装も烏帽子に束帯だから、上品の極地。また顔の作りがいかにも貴族風で、よく似合ってたんですよ…。
だから、この「泪橋ディンドンバンド」のシリーズでの八神さんは、私にとってはすごく意外で。
まさかめちゃくちゃ似合わないいい加減な(すんません)扮装で、ドスの利いた声で、チャリンコで登場するとは思わないじゃないですか。笑
でも、その今まで観たことない感じが、すごく良かったです。
勢いがあって、気っ風が良くて、家族思い、仲間思いの、ちょっと昭和のムードを漂わすいい男。
ちょっとがさつなところもあるけれど、それがまた男っぽくていい感じ。
近所にあんなお兄さんがいたら、子どもたちは皆気を引きたくてしょうがなくなっちゃうだろうけど…あの町は、貧乏人と年寄りばっかりの町だからな…。なんて、ちょっと切ない気持ちになったりして。
本当の八神さんって、あんな感じの人なのかなぁ…?
天然王子って聞いたような気もするんだけど。笑
ちょっと、バラエティーとか、そういう番組に出ている彼も見たくなりました。
そんなふうに、役者の人となりに興味が湧くのも、当て書きの魅力のひとつかも知れませんね
次いで語りたいのは、結城卓役の安里勇哉さん!
これまでは、名前は知っているそれほど気になる役者さんじゃないな〜という感じだったのですが…。
今は気になる…すごく気になる。
ちなみにいつから気になり始めたかというと、「おそ松さん on stage」からです。
安里さんはF6一松役で出演しているのですが…まぁとにかく、とにかく素敵で。
もう一発で夢中ですよ
なにが素敵って、もう、あの声が!気づいたら大好きになってしまって
あの。
あのですね…。
安里さん、めちゃくちゃいい声じゃないですか???
低くて、ちょっと太めの声で。あの低音の響きが、たまらん。
そもそもF6って、皆かっこいい訳ですよ。だから見た目がちょっとやそっといいくらい、あのメンバーの中ではそれほど目立たないわけですよ。
しかもあのメンバーの中では、安里さんも我が推し和田雅成さんも、大きい方じゃないし。(そもそも身長180cmで一番小さいとか、ひえええええ)
でも、あの声…。
本当に、特別にいい声だと思うんです…響きがいい。優しくて男らしくて。
私はもう、すっかり安里さんの声の虜です。笑
さ、泪橋ディンドンバンドの話でした。
このお話の中で安里さんが演じる結城卓という役は、いって観ればこの町には不釣り合いなお坊ちゃんです。
いい家に生まれて、頭が良くて、大学まで出て…実際、大学出でこの町に残る人間がどれほど珍しいかは、作中での牡丹姐さんのセリフを聞けばよくわかります。
卓は、実家への反発もあってこんな貧しい町のちんどん屋さんになったわけです。彼が主人公に据えられている第二作目で、そのあたりのいきさつが描かれているわけですが。
この、上品で賢く、泪橋ディンドンバンドの参謀的な立ち位置にいる卓、そしてそれを演じる安里さん…も、私にとってはちょっと意外だったんですよね
公式のプロフィールがどうなのかわかりませんが(たしか予備校をやめて芸能界入りしたんじゃなかったかな?)、たしかにちょっとインテリっぽいムードが感じられます。
でも、私の中では安里さんのイメージは「いたずらっ子」なんですよね…だって皆さんご覧になりました、アレ?
2月にDVDが発売され、かつ先日新しい番組が放送された「男映え」シリーズ。
あの時の安里くんのいたずらっ子ぶり凄くなかったですか?和田君で遊びすぎ。笑
私の中では、アレとおそ松さん関連の映像で、安里さんのイメージが確立してしまってるんですよ!ヤツはいたずらっ子!!
だから、卓のキャラクターは、新鮮で、すごく良かったです。
人より賢くて育ちがいい分、思慮深くて、慎重な卓。
そんな自分を変えたくて泪橋ディンドンバンドに入ってきたのかな?って思います。
だから、ここで思い切らないと!っていう時に、プロレスのマネしたり、訳わからないことをするんだろうけど。
可愛いなぁ。
同じユニット「TOKYO流星群」に所属している青木さんと息がばっちり合ってるところも良かったです。
その役者の素の部分やリアルな仲間同士の関係性が良い意味で垣間見れるところも、当て書きの魅力のひとつでしょうか。
実際、ちょっと見てみたくなったったもの、TOKYO流星群のパフォーマンス。
でも初めましてはちょっと気が引けるな…もし我こそはマスターという方がいたら、どうぞご教示のほどお願いいたします。
さ、そして満を持して語りたいのは、我が推し和田雅成さん!
いやー、もうね、本当にね。
かっこよくないですか??????
初めてその姿を見たのは舞台「刀剣乱舞」のへし切り長谷部役だったんですけど、真面目に、「こんなビジュアルのヤツが世の中にいるのか!?」って思いました。
本当に、和田雅成を前にすると私の語彙は死滅する
マジで、顔が良い。
その中でも目が良い。目力が半端でない。そしてあまりに純
なぜあんな仔犬のような無邪気な目をして生きてこられたんだろう…。
いや、顔だけじゃなくスタイルも良い。
初めて間近に見た時には、あんまりにも細長過ぎて、どこに内臓が入ってるのかわからなかった。人間じゃないかもしれんと思った。とにかく細長い。すごく細長い。
身体も良く利く。ダンスも上手いし、殺陣はもっと上手い。それも努力でできるようになったものだって言うんだから凄い。偉い。
そしてなにより俳優としての居方が良い。本人は不満なようだが、真面目であることはひとつの才能だと私は思う。しっかりと準備して稽古に臨み、完成度を上げて本番を迎え、最後は袖の内側から客席に深く礼をする…そんなあなたが私は好きだ!!
はぁはぁはぁ…
はい。(真顔)
さて、和田雅成さん。泪橋ディンドンバンドでは、ゴリゴリの関西弁で怒濤の突っ込みを展開し、バンドの良きムードメーカーである番野哲也を演じています。
これが良いヤツなんですよ。本当に良いヤツ。
そして、これぞ当て書き、という感じ。笑
生まれも育ちも大阪という和田さんは、やっぱり関西弁のセリフの方が、より自然で、よりエモーショナルに演じられているように見えます。
ちょっと真面目な話。
標準語のセリフを聞いていると、その俳優が関東圏(または標準アクセントに近い方言の地域)出身かどうかって、何となく話かるんです。
私は自分が朗読をやっていて、友人にナレーターや声優が何人かいるので、非常にそういうことが気になってしまうのかもしれませんが…。
標準アクセント圏で育った人と、そうでない人の違いを、私が一番強く感じるのは、無声音ができているかどうかなんです。
で、標準語のセリフって、アクセントとの絡みもあって、無声音ができていないと、ちょっとたどたどしく聞こえるんですよね。おそらく、本人的にも言いづらいんじゃないかな?
和田さんも、セリフの一音目がなかなか出て来ないことがあって…なんというか、声を出そうとして出しているのが見えることがあったんですよね。
舞台ではあんまり目立たないけれど、映像だとつぶさに見えてしまうから、特にドラマ「REAL⇔FAKE」の時はそれがちょっと目立つな〜と思ってました。
最近は、そういうこともなくなって、映像の演技も舞台同様上手になってしまわれましたが…(それはそれでちょっと淋しい。笑)
それが関西弁での演技になると、もう全然レベルが違うというか、ものすごく自然で自由になるんです。
アクセントとかそっちに振り分けていたエネルギーが、全部芝居に向くからなのでしょうか…本当に、じーんとしちゃうような、情緒的な面を見せてくれるんですよね…。
哲也は関西出身で、両親はお好み焼きの(多分小さな)お店をやっていて、彼だけが東京に出てきています。
それがこの町に居着いているということは、彼もまた、東京での夢に破れてしまったんでしょう。
普段は明るくて、人懐っこくて、ムードメーカーでいるけれど、その実とても繊細で、傷つきやすい哲也。
雀荘の窓から泪橋を眺めながら「…泥だらけや。」って呟く時の横顔があんまりにも切なげで、私はそのシーンだけ5回はリピートして観た。泣ける。泣け過ぎる
そしてこの場面、なんとなく宮本輝の「道頓堀川」を彷彿とさせるんです。
なんか、温かいのに哀しくて、あの小説の描いていた光景に、ちょっと似てるのかな。関西弁だし。やっぱりどこか昭和っぽい。
まぁ、あくまで個人の感想ですが。
でももしよかったら読んでください、宮本輝の「道頓堀川」。
大黒柱の銀ちゃんが近くにいなくて、なんとかしていかなくっちゃってがんばり過ぎてしまう哲也の姿…あれこそ本当の当て書きなんじゃないかなぁ。
故郷を離れて、気を張って気を張って、折れないように精一杯やっている姿。
融通が利かなくて、煙たがれることもあって、でも真面目に、一途に生きる姿。
哲也が主役のシリーズ三作目は、なんだか観てると自然と涙が出てきてしまいます。
そしてこの哲也の姿が、和田さんの来し方と少しでも重なる部分があるのかなぁなんて思うと…もう、ますます好きになっちゃう
というわけで、他にも青木一馬さんやふじわらみほさん、ゲスト出演の俳優さんたちなど、上手な役者さんがたくさん揃っているこの作品。
途中から見ても大丈夫なように工夫されているとはいえ、やっぱりシリーズ通して観るのがおすすめです。
そして観れば観るほど味が出てくる。
同じ脚本家の「ハリトビ」、これは私の最新イチオシ作品ですが、それとはちょっと違うムード。
脚本の出来そのものよりも、俳優の居方を楽しむ、そんな作品だなと感じました。
そしてきっと、4も出ると思います。いや、出て欲しい。
DVDも、また観よ〜
さ、どうやら明日の夜からは、DMM動画で刀ステの配信があるらしいですよ
明日の配信の前に、刀ステ全体についての紹介記事的なものを書ければと思っています。
いいですよ、舞台「刀剣乱舞」、通称刀ステ。
あなたも、沼へ来ませんか…?