笹野さんの本を読み終え、これだと決めた理由 | 胃がん末期の闘病記

胃がん末期の闘病記

2022年4月末に胃癌が発覚。「早期に癌を切除すれば大丈夫ですよ」と先生から言われ安堵していたのも束の間、肝臓転移が判り手術不可能で抗癌剤治療しか方法がないと一転。抗癌剤以外の可能性を求める。2023年3月「胃癌が確認出来なくなっています」と言われる迄に。

 

投稿日が前後してしまいますが、ブログを読んで下さっている方々に伝えたい事があり、2022年5月8日の記事を投稿します。

余命3ヶ月の告知をされる2日前の2022年4月26日(胃癌が発覚した時)から、主人はインターネットで、時間がある限り胃癌に関して調べてくれていました。

様々な情報をプリントアウトしたり、癌に関連する本を見つけたりして、病院にせっせと持って来てくれました。

当時は、コロナ渦の関係で制約が有り、直接私が受け取るのではなく、着替えなどと一緒に看護師さん経由で受け取りました。

2022年4月27日には、胃癌からリンパ節と肝臓転移でステージ4が発覚。

翌日28日には「何もしなければ余命3カ月の命」と先生に言われました。

手術は出来ず、残された道は抗癌剤投与のみとの事でした。

そうは言っても、病院での標準治療の他にも何か出来る対処方法があるのではないかと、主人が病院に差し入れてくれたコピーや本に目を通すのに没頭しました。

2022年4月26日から、主人は色々とインターネットで癌に関して調べコピーして差し入れてくれましたが、4月中に手元に届いたコピーや本の中には、私の心に響く物はありませんでした。

転機が訪れたのは2022年5月1日。

 

同じ肝臓がんで余命3カ月の宣告を受けた笹野さんのブログ『肝臓がん末期症状にて余命3カ月の宣告から克服までの闘病記』を、主人がインターネットで見つけて、ブログのコピーを看護師さん経由で差し入れてくれました。
 

笹野さんのブログはページ数が大変多い為、一部しか読む事が出来ませんでしたが、血液検査や診断書など信用出来る書類の掲載があり、闘病の全てをさらけ出してあると感じたと共に、「これだ!」とも感じました。

 

また、ブログには、本を出版されている旨の記載がありましたので、主人に直ぐに注文して貰う様にお願いしました。

本は思っていたよりも早く届き、読み始める事が出来ました。

本の内容に付いては詳しく書けませんが、笹野さん自身の当時の闘病の様子と、側にて奥様が笹野さんを献身的に支える様子など、本当に充実した内容が書かれていて、同じ癌を患っている者として感動を覚えました。

文中の、肝臓移植を断った際に奥様に向けて話した

「もし、この2種類の健康補助食品を飲んでいて、もしダメだったら、おれはそれでいいから・・・・・・」

「出典:自費出版本---余命3ヶ月の宣告から克服までの末期がん闘病記---」

 

この一言に、私は笹野さんの覚悟を感じました。

笹野さんのこの一言に心が動かされました。

私が、笹野さんのブログの一部を読んで「これだ!」と感じたのは間違では無かったと、改めて感じた一言でした。

この一言に至るまでの経緯が本の中に記載されていますが、とても重要なシーンなので、ここでの紹介は控えさせて頂きます。

因みに、笹野さんは肝臓癌ですし、私は胃癌からリンパ節転移、そして肝臓に転移ですから、癌を患っている場所が違います。

それでも「これだ!」と感じたのです。

笹野さんは、持って余命3ヶ月。

私も何もしなかったら3ヶ月の命。

癌を患っている場所が違っても、3ヶ月という生きる期間を決められてしまったものにとって、覚悟する事は必要なんだと思いました。

何か、言葉では言い表せない癌に負けない勇気を頂いた様な気持ちになった事を覚えています。

それは、私も笹野さんと同じ様に覚悟する気持ちを持ったからではないかと思っています。

覚悟といっても、いろいろな覚悟がありますが、生きるか死ぬかの覚悟をする事は、そうそうあるものではありません。

私が、笹野さんの本を読んで勝手に感じた事ですから、他の読者がどの様に感じられるかは分かりませんし、感情や想いには個人差があると分かっています。

ですが、私は様々な情報の中から

「もし、この2種類の健康補助食品を飲んでいて、もしダメだったら、おれはそれでいいから・・・・・・」

「出典:自費出版本---余命3ヶ月の宣告から克服までの末期がん闘病記---」

 

というこの一言に出会って、笹野さんのブログの一部を読んで「これだ!」と感じたのは間違では無かったと、確信したのです。

本から、言葉を変えて言うなら、笹野さんから勇気を頂き覚悟を決めました。

様々な感情を抱えながら、2022年5月8日には笹野さんの本を読み終えました。

当時は、これから先がどうなるのか全く想像が出来ませんでしたが、私はこの時の覚悟の切っ掛けを作って下さった笹野さんには、勝手ながらに大変感謝しております。

見ず知らずの方の情報が、私にとって最大の道しるべとなりました。

誰もが同じ結果にたどり着くかどうかは分かりませんが、今度は私が笹野さんの様な存在に成りたいと思っております。

それにしても直感というのは不思議なものです。