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いい気分、ハートの感覚を使う道と
サムライ・剣の道は非常によく似てると思うの。
みんな強くなろうとして
剣のことを学ぶ。
まずは剣の師のもとで学ぼうとする。
まずは世界の中から立派な剣を手に入れようとする。
でも本当に強い剣士、
宮本武蔵のような剣士は
どんなに知識や強い立派があっても
頭を使って考えているうちに打たれることを知っている。
だから
一瞬一瞬の「感覚」を研ぎ澄ませて使う。
それは恐怖におののき
闇雲に剣を振るというのではなく、
自分自身の内なる静けさ、
外側に惑わされないある種の異空間、ゾーンの中で
頭をクリアに身体感覚、魂に従いただ剣を振り続ける。
それって何度も練習や勝負をしたから、
そのときの「記憶」・「知恵」・「経験値」の賜物では？
そう思うかもしれない。
もちろん最低限の兵法を知っていることは助けになったかもしれないけど、
それであれば誰よりも知識と経験が豊富な人が誰よりも強いということになる。
だけど剣の世界では、そうではない。
過去の練習や勝負で得て助けになっているものといえば
研ぎ澄まされた「感覚」であり
蓄積された「記憶」ではないー。
そしてその「感覚」を
外側の戦況や物音、世の通説や自分の過去のトラウマに囚われずに使って生きること。
運命は天に任せ、信じ進むこと。
そうして剣を振る姿はおそらく
強い鉄のようなものではなく
一瞬一瞬ひらひらと舞う落ち葉のようだったんじゃないかと思う。
そう、
剣道・サムライの道にも、
茶道や華道や禅にもー。
日本古来の先人の精神と息遣いには、
たしかに「いい気分の引き寄せ、ハートの感覚」のエッセンスを感じる時がある。
日本のDNAというのは
元来とてもとても繊細なスピリチュアリティと龍のような本質的な力強さを持っていて
それはまだ眠り目覚めていない、静かに目覚めるのを待っているだけなんだと思うの。
心ここにあらざれば、見れども見えず、聞けども聞こえず。
（宮本武蔵）
Sayaka.
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