NHKの『あさいち』に出演されていたときに初めて知ったジェーン・スーさん。
大人女性から多大な支持を得ているようで、彼女の著書を読んでみました。
どの章も興味深く読んでいたのですが、
一条ゆかりさんのこの言葉はすごく刺さった。
そして、もし今、ちょっと傷ついてしまっている人がいたら、ぜひ聞いて欲しい。
「中学生のころから、世界が私を嫌いでも、私だけは私を好きでいようと思っていました。」
P242 闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由 著:ジェーン・スー
これってなかなか難しいけれど、とても大切なことですよね。
この言葉を忘れたくなくて、自分のブログに残しておきます。
一条ゆかりさんの作品は実は『砂の城』しか読んだことありません。
とても好きだったと同時に辛すぎて2回目は読みたくないという記憶が残っているだけ。
集英社文庫から4巻完結でも出ています。
そもそもこの連載が『りぼん』だったというのにもお驚きました。
そしてこれを書いた当時、一条ゆかりさんは20代だったのにも驚き。
数時間で一気読み、やっぱり辛い話だった
当時読んだ時も印象に残った主人公のこのセリフ
人生なんて砂の城のようなものかもしれないわね
つくっても つくっても いつの間にか波がさらってしまう
いつも同じことのくりかえし・・・
誰もが・・・ そうして年をとっていくのかしら
砂の城 1 p203 一条ゆかり
儚い・・・儚すぎる
集英社文庫の1巻あとがきが中島みゆきさんとはかなり豪華!
そして4巻あとがきは、約20年後の一条ゆかりさんご本人。
『自分の嫌いなタイプの女を主人公』にして描いた作品というのにも驚き。
いいよもう、なんとでも成れ、知るか!なあんて性格だったら、話はあっという間に終わっちゃうもん。
砂の城 4 p300 一条ゆかり
こんな風に思えない主人公だったから、延々と昼ドラが続いてしまう
逆に言えば、えいやっの精神だったら、話はあっという間にハッピーエンドに出来るって裏返し
最初に読んだときは若かったから、主人公ナタリーの砂の城のセリフが頭に残り、幸せはいつまでも続かないなんて悲壮感の印象が強かったのですが、自分が年を重ねてから改めて読んでみると、ハッピーエンドは自分次第ともいえるのかななんて昔とちょっと違った感想を持てたので成長したのかもしれないです