最近読んでいるこちらの本
冠詞が苦手な方にはぜひ読んでみて欲しい1冊です。
p36-37には、some waterとa waterの違いについて説明があります。
1. Can I have some water?
2. Can I have a water?
この違いはなんでしょうか?
1.のwaterは数えられない名詞です。どんな容器でどれくらいの量の水が提供されるかがわからないときは、someを置いてsome water「(いくらかの量の)水」とするのが自然です。グラスに入っていることが前提であれば、もちろんCan I have a glass of water?(お水を1杯いただけますか?)でもOKです。
それに対して、2.のwaterは、aが付いているので数えられる名詞です。メニューに載っている有料の水は決まった容器(a bottle)で提供されるので、数えられるわけです。
第1章 数えられる〔C〕か数えられない〔U〕か? p37
フローチャートでわかる 英語の冠詞 遠田和子著
これは面白い説明です。
私がレストランで頼む時はtap waterと言っていたのですが、
冠詞で事足りるのならそっちの方がスムーズですよね。
ということで、友人たちに聞いてみました。
「アメリカでは違うとは思うけれど」と前置きをして彼なりのコメントをくれました。
イギリスでは、無料の水が欲しい場合はsome water for the tableとかa jug of water for tableと伝える&これとは別に各自飲み物を注文している。
最近は、多くのレストランでは有料のお水(ミネラルウォーターやスパークリングウォーター)を提供するところも多くなってきたので、間違われないようにtap waterと明確にいうようにもなってきた。本で説明のあるようにsome water/ a glass of waterというと無料のお水を暗に指しているのはその通りだと思うけれど、有料のお水のは場合sparkling waterやstill waterなど伝えると思う。
著者の遠田さんはアメリカに留学されているので、アメリカでの想定ということかもしれません。
ただ、私の場合だとtap waterやa bottle of waterと明確に言うとは思います。
レストランで働いていた時にお客さんがsome water for the table (which means water for everyone to share)と言ったら、still, sparkling, or tap water. のどれかちゃんと尋ねると思います。
やっぱりイギリスではsome water for the tableというフレーズはよく使われるんですね!
ただ、このフレーズでもやっぱり人によっては無料のお水だったり有料の場合だったりする可能性があるっぽいので、
働く側からしたら聞いておかないと後々の問題になるし、客側でもチャージされたくないならtap waterと明確にしておく方がよさそうですね。
もし誰かがwhat do you want to drink?と聞いて Oh I'll just have waterと答えたら、それはI'll have the free, tap water.という意味になります。
Can I have a waterというと、無料の水道水ではないもの -有料のお水-を指すと思います。
状況も重要になります。
ホットドッグスタンドは有料のペットボトルのお水しかおいていません。なのでお水を注文するときはCan I get a hot dog an a waterとなり、通常通りペットボトルの有料のお水が出てきます。
レストランでCan I have a waterと言った場合、ウェイターはIs tap water fine? Or would you like sparkling or still?と確認してくれることがあるかもしれません。
高級レストランでは、a bottle of waterを注文していると推測されると思います。
ホットドッグスタンドや、通常は有料のペットボトルを販売しているベーカリーでどうしても無料のお水が欲しい場合、どういうかと考えたらa cup of waterというかもしれません。
誤解をうまないためにtap waterとちゃんと明確に言うという意見もありつつ、
some waterやa glass of waterというと無料を暗に仄めかしているというのは3人ともが共通の意見。
aがつくとsome waterやa glass of waterとは別のものになるんですね。
このaがつくことによって判断される項目がp29に載っているので、
気になる方はぜひ一読を (出版社の回し者ではありません)