予約時に事前にお金を払わないといけない(チケットを購入する)ので、
確実に行ける時じゃないとダメですよね。
私達は入籍記念日に行きました。
店内はバーエリアと、オープンキッチンが見えるエリアに分かれています。
私が思うに、店内がカジュアルだったり、お手洗いがパブレベルだったりする事から
ミシュランは一つ星止まりなのかな?と思いました。
だって、味は本当に美味しいのですから
Tasting Menu £145 per personにしました。
周りはワインペアリングを頼んでいる人や、ボトルを入れている人多数でした。
スナックから始まる8-Course Menuと説明があったので、
どんなスナックが出るのかと思いきや、ハーブのスープが1皿目。
抹茶みたいですが、ハーブのスープですって。
ほんの少量ですが、お上品でした。
次に出てきたのが、ミシュランの★みたいな可愛らしいもの。
一口サイズです。
お皿が無駄に大きいのも、高級レストランにつきものですね
これで既に2品だとお腹膨れないんじゃない?と主人と
「この流れだと、帰りに近くにあったピザ屋さんで持ち帰りでも買おうか?」と笑っていました。
だって、Anglerではプチサイズのものも1皿換算でしたから。
お次は蟹。 蟹クリームコロッケのクリーム部分を取り出して、
シェルに載せてグラタン風に焼いた感じ
このレストランのシェフは日本にも何度も行った事があって、
彼のメニューには和の影響も受けているんですって。
おしぼりも出てきたのですが、それは彼が日本で影響を受けた事からだったんです。
蟹クリームの次は唐揚げ
低温調理しているのか、中はレア状態でとっても美味しいです。
そのサーモンの上に載っているのがなんとアーモンド!
いやいや、サーモンにアーモンドは合わないでしょ!
と否定から入ったのですが、こんなにもサーモンとアーモンドが合うとは!!
日本人には考えられない組み合わせです
このお店のシグニチャーらしいホタテとトリュフ
ただ、私はこれ美味しいと感じませんでした。
ソースが濃すぎて、せっかくのホタテの味が全然感じない。
ホタテはワサビ醤油の方が合うんじゃない?と。
初めてガッカリな1皿。でもシグニチャーと言われているあたり、
西洋人にはこれが美味しいと感じるのかもしれないです。
ソムリエの方が親切に「差し出がましくなければ、次のお皿に合うと思うんです」と彼おススメの煎茶を頂きました
泣きそうになったイワシの刺身。
まさかロンドンでイワシの刺身が出てくるとは!
下に敷いているのはポテトクリスピー。
いやいや、イワシの刺身はやっぱり白米でしょ。
なんでポテトなんか持ってくるかなぁーと思って食べたら、
もう泣くかと思いました。
理由1
イワシが新鮮でとっても美味しくって、その完成度に感激
理由2
しばらく刺身を食べていないから、嬉しくって感激
理由3
ポテトなんて!と思っていたのに、これが合う!
認めざるを得ない程合っていた
理由4
ちょっとホームシックになりました
唐揚げ、サーモン、イワシで、もう私の心はノックアウト!
長くロンドンに過ごしていて、日本食が恋しくなっている方、
このレストランは本当におススメです
じゃあ、なぜ敢えておススメする範囲を制限しているかというと。
前半の日本から影響を受けている料理は美味しいのですが、
日本からの旅行客には、やっぱりロンドンならではのものを食べてほしい。
そして後半のフレンチは正直イマイチ・・・というか普通なんですよね。
正直後半要らないです。前半だけで値段を下げてほしいです。
コースの途中からパンが出てきます。
「ここからはフレンチのコースです」
バターも手作りで美味しかったです。
ここからはサラーッと写真で紹介。 (この温度差)
この1皿はちょっとコメント。
チキンはいたって普通なのですが、サイドの根菜がとっても美味しかったんです。
ゴボウっぽい感じで、外は固めなのですが、中はホッコリ柔らか。
店員さんに「これは何ですか?」と訊いたら「普通のポテトよ」と言われてしまい・・・
でもどう考えても食感も見た目もポテトではないでしょ。と思っていたら、
デザートの時に「先ほどは大変失礼しました。シェフに確認したところ、
パセリルーツparsley rootでした。お昼にはポテトが添えられていたので夜もそうかと勘違いしていました」
とわざわざ教えてくれました。
「パセリ?Parsnipですか?salsify(西洋ゴボウ)ではないのですか?」
と訊いたら、食用に特別に栽培されているパセリの根っこなんですって!!
そんな食材があるなんて知りませんでした。
シェフは和だけではなく、新しい食材を色々と取り入れていてその想像性にさらに感服!
チキンの皮も付いてきます。
メインのラム。
最初のデザートと言っていた通り、この後デザートもたくさん出てきます
自家製のマドレーヌも美味しい
最後にHappy Anniversaryのプレートも持ってきてくれました
すっかりシェフのファンになって、ウェイターさんにシェフの名前を聞いたりしていたら
「今ちょうど彼が帰るところだから会っていく?」と言ってもらえ、
オープンキッチンの中にいれてもらって、シェフと対面。
私テンション上がって「本当に感激しました!唐揚げとかイワシの刺身とか泣きそうになりました」と握手しながら力説
一緒に写真も撮ってもらいました
シェフのIsaac McHaleさんは、想像以上におっきな方
美味しいものをたくさん食べているんだろうな、という感じです。
よく言いますよね。細いシェフはあてにならない!って。
もうお腹がはち切れそうな量だったのですが、もしかしたらIsaac流のお腹いっぱい満足して欲しいという量なのかも知れないです
もうとにかく幸せな気分でレストランを後にしました
ちなみに、あの唐揚げレシピが公開されてました!
やっぱり太っ腹!
最近のIsaacさんはもう少し大きくなられていました
ご自身でも美味しい料理をたくさん食べているのだと思います。