唯川先生の初めて読んだ作品「ヴァニティ」が
もうめちゃめちゃ面白くて
この人の作品を、もっと読んでみたいと思ったのが始まりです
あらすじにもあるように、
「こんなはずじゃなかった」
恋や仕事、結婚に精一杯な彼女たちがつまづく瞬間を
少しホラー要素も交え短編集になっています
これを読んだのがちょうど就活で、いろんな会社説明会の合間で(就活の準備に当てろって感じですが、そのときは少しの時間でも現実逃避したかった)、
バッドエンドが多いのに、社会人になるって
大人になるのも悪くないな
とちょっと未来が楽しくなった話でもありました
社会人になって数年経ち、擦れてきた今読むとまた違った感想を持つのかなと
また読んでみたい作品です
ヴァニティのいいところは、短編集なのでさくさく読めちゃいます
そして今回も少しホラー要素を入れた女の恋愛にまつわる短編集「めまい」
タイトルからして魅惑的で不思議な世界に引き込まれそうなオーラを放っています
最初短編集だと知らず読み進めた話は展開が早く、ちょっと非現実的すぎてついていけないかもと思ったのですが、すぐ話が終わって短編集だと気づいた瞬間、
すいすい読めるようになりました
私が1番好きな話は、ずっと幼馴染みが好きで、好きな思いが強すぎて生き霊を飛ばしてしまう話です
(↑話超簡単にまとめてます)
私は生き霊なんて飛ばせるほど思いも強くないし、
そこまで好きな相手訳ではないのですが、
好きな人の彼女のエピソードを聞いてるところがなんか良くて好きでした
男性の過去の恋愛遍歴や、付き合った彼女の特徴とか聞くの好きなんです
たとえそれが自分の彼氏だったり、片思いしてる人でもぜんぜんやきもちやきません
むしろ聞けば聞くほど好きになります
でもなかなか正直な話してくれる人って少ないですよね
みんなどこかで元カノを美化したり、
ピンポイントかつ曖昧なエピソードだけ話してきたり
もっともっと詳しく聞きたいのに、たまにカッコつけて話してくる人はいてそれはNG
要はあんまり聞かれたくないし、話したくないんだと思います
話は脱線しましたが、めまいには独りよがりな恋愛が絡んだお話がいっぱい出てきます
ドロドロした話をサクッと読みたい方におすすめですね