ＬＩＡさんからです。
http://blog.livedoor.jp/liablog/archives/1965809.html
LIA支援者の皆様 いつも大変お世話になっております。ありがとうございます。
LIAでは、昨年9月からオーストラリアで発生している森林火災に対する「野生どうぶつのレスキュー活動」への出動要請がございまして、第1弾として、1月18日～29日まで森林火災の現場に野生どうぶつのレスキュー活動に入る事になりました。
アマゾンの火災も、オーストラリアの火災も、人為的な放火や地球温暖化が原因の極度の乾燥から発生していると言われております。
LIAでは現在、台風19号の被害に対する支援活動も行っておりますが、日本では台風などの豪雨災害が発生し、アマゾンやオーストラリアやアメリカでは、火災が頻発しています。
地球環境は明らかに緊急事態となっており、危機的状況です。
今後は更に、自然は猛威を振るい、人間も野生どうぶつ達も、その影響を受けるようになります。
今すぐに、人間生活を改める必要があります。当然それは私を含めた「自身の生活から」です。
オーストラリアのこの火災により、オーストラリアの国土は、北海道の面積以上が消失しており、オーストラリア国内の生物は10億匹以上が被害を受け、絶滅が危惧されているコアラに関しては、3万頭が焼死したと言われています。
特にカンガルー島に関しましては、全島民避難の状態になっており、島の3分の2が消失してしまったと言われています。このカンガルー島のコアラこそ、オーストラリア国内で唯一、クラミジアが発生しておらず、カンガルー島の地域個体群を保護する事でコアラを絶滅させないようにという取り組みが行われてきた島でしたが、このカンガルー島のコアラも、その半数が焼死したと言われています。
毎日インターネットのニュースにアップされる、現地のようすがとても凄まじく、人間以外の命に対して申し訳ない限りです。
海外の国では一般的でもある「野生どうぶつの保護資格」ですが、日本国内では「鳥獣保護法」に基づく「鳥獣保護管理員」がそれに該当します。
日本国内のどうぶつ保護団体や環境保護団体では、鳥獣保護管理員の資格を持って、実際に山野で野生どうぶつの保護活動を行っているメンバーが在籍している団体は、おそらくLIAのみであろうと思います。
「野生どうぶつのレスキュー」活動は、犬猫や牛や豚や鶏の保護活動とは全く違い、遺伝子攪乱や伝染病の蔓延を防ぐために、さまざまな注意点や、絶対に遣ってはいけない事などもございます。
そういったことに細心の注意を払いながら、現地の獣医師やレスキュアーの指導や助言を大切にしながら活動してまいりたいと考えております。
また、この度の活動では、日頃からLIAの活動に多大なご理解とご協力を頂いており、国境なき医師団にも参加されていて、ご自身の病院を開業されている医師が医薬品や医療品などを許可書と共にすべて用意してくださり、日本から完全バックアップの体制を作ってくださっていて、とても安心です。
託された医薬品や医療品は数十キロに及びますが「どうぶつ達の命が少しでも繋がるように」頑張って活動してきたいと思います。
今回の医薬品は、熱傷対策用のものと、脱水対策用のものを中心にして揃えています。
LIAのメンバーは、日本国内においては、獣医師の指導を受けておりますので獣医師免許が必要な手術のような重大案件以外の医療行為が行えます。
しかし現場はオーストラリアです。
オーストラリアという島特有の進化を遂げてきた希少な野生どうぶつが沢山います。
現地の専門家や活動家にさまざまな指導を受けながら、稀少などうぶつ達の、手となり足となれればと思います。
人間がこんなふうで、とにかく、どうぶつ達に申し訳がなく、最大限どうぶつ達の役に立ちたいと思います。
そして、LIAに所属している現役の消防士が火災現場で活動するさいの注意点を教授し、防火服や耐熱靴などについて指導してくれています。彼は消防の中でも救急隊に所属している優秀な消防士です。現場に出ていない時であればいつでも電話対応してくれるのでとても心強いです。
ただし、災害現場は、現地に行ってみないと、実際にどんな活動が出来るかわからないのが現実です。
その為、今回の渡航は先発隊のようなものであり、帰国後、さまざまな要素を検討して、3月以降に次の活動や支援に移行して行く事を想定しております。
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オーストラリアの現状について、更に詳しくお知りになりたい方は、以下の動画をご覧くださいませ。
～転載以上～
★関連ニュース
オーストラリアなどの森林火災と気候変動の因果関係｢疑いの余地なし｣＝英研究者
コアラなど野生動物にも被害…豪の大規模な森林火災受け国際緊急援助隊が出発 愛知・小牧基地
※以下、夜空さんより情報いただきましたので、念のため追記します。
記事にも掲載されているNASA画像とされるものですが合成で本物ではないとのことです。
ご注意ください。
こちらの画像です↓
オーストラリア火災で拡散「NASAの衛星写真」は誤り。実際は合成、10年前の写真も広がる
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