すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、ヤフオクに犬が出品されていた件についてです。
ツナヨシからです。
http://tsunayoshi.tokyo/c/0fe5a7831d34f0ac955455ed0dd46242bbcd88eb
確信的な犯行か?「もう飼えない」という理由で愛犬をヤフオクに出品した飼い主
2017年5月4日 更新
みなさんご存知の「ヤフオク」で、驚くことに「犬」がオークション商品として出品されていました。それに気が付いた心ある男性が落札したあとに出品者に連絡を入れたところ、「飼えなくなったから」という理由で出品したことが判りました。その後、彼がFacebookにアップしたところ、多くの反響が寄せられました。まだ最終的な結果を見るまでに至っていませんが、身近なヤフオクで起きた非常識と心ある人々の行動をご紹介します。
ヤフオクで犬を出品するのは違反
「ヤフオク」と呼ばれるYahoo! JAPAN運営のオークションサイト。実際にヤフオクを利用してはいなくても、みなさんご存知かと思います。
ヤフオクでは、ファッションやアクセサリー、食料品、花、自動車、ペット用品など、様々なカテゴリの品物が出品され、入札・落札されています。
ある意味、私たちが必要とするものはすべてある!と言えるほどです。しかし、出品が禁止されている商品もあります。
ヤフオク!ガイドライン細則から、今回生じた「犬の出品」に関係する文言の一部を抜粋します。
B.出品禁止物
8. 動物の生体のうち、以下に該当するもの
(1) ほにゅう類
(2) 鳥類
(3) はちゅう類
つまり、犬や猫、鳥、トカゲなどは出品禁止物として、しっかりと細則に定められているのです。
一般的な常識から考えれば、「犬猫などを出品する人などいるだろうか?」となりますが、今回のように犬を出品する輩も現実にいるわけです。
ヤフオクに出品された犬をリスク覚悟で落札
そんな決まり事があることを知ってか知らずか、「犬」が中古としてヤフオクに出品されてしまいました。発見したのは「Tetsuya Yamaguchi」さん。
なんでも、出品ページには以下のような内容が書かれてあったそうです。
コーギとチワワのMix犬
性別 ♂
生後10か月(生年月日28年8月1日)
体重5~6キロ
性格 やんちゃで結構吠える
交渉受け付けます
四国限定でカンガルー便発送
違反行為に驚いたTetsuya Yamaguchiさんは、リスクを覚悟ですぐさま行動に移し、中古の犬を落札することにしました。
そして、落札したあとに出品者に電話して事情を聞いたところ、継続してこの犬を飼えなくなりオークションに出したことが判明したのです。
出品者は動物福祉などについて特に知識を持たない若い人だったとのこと。
その理由を訊いたTetsuya Yamaguchiさんは、まずは犬を出品するのは禁止されていることを伝えます。さらに、頑張って自力で里親を見つけるようアドバイスを入れました。
頑張った結果どうしても里親が見つからなかったら自分が引き取る、と出品者と約束を交わしました。
出品者の事情を直接訊いたとき、「管理センターに持ち込まなかっただけでもましなのかな」と感じたそうです。
たとえこうした違反行為を目撃したとしても、行動に移す人はどれだけいるでしょうか?リスクが大きい行動とは言え、彼の勇気ある行動は称賛に値します。
情報の拡散によって守られる命がある
Tetsuya Yamaguchiは、一連の出来事を自身のFacebookにアップしました。すると、150人を超す人々がシェアして、なんとか犬に里親ができるよう協力し始めたのです。
さらに、この投稿は『みんなで“いのち”について考えようプロジェクト』さんの目にも留まり拡散していきます。
『みんなで“いのち”について考えようプロジェクト』さんは、香川県の保護動物の情報のシェアを中心に、動物たちと人との幸せな共生をテーマにFacebookを運営しています。
こうして数百人のシェアがなされ、筆者の耳にもFacebook友達から情報が届けられることになりました。
1つの命を守りたいという思いをみなそれぞれコメントに載せてシェアしていますので、ほんの一部をご紹介します。
・次は常識ある里親様に繋がれ!!!
・最後まで、里親として責任持てる方のみ!飼い主の最悪な行為で売り物にされてしまったワンコ。どうか助けてあげてください。
・いつも何も罪もない動物たちにしわ寄せが行きます…。
・こんな悲しい顔してる。怯えてるし。小さな命、助けたいね。
小さな発言や行動で少しずつ世界は変えられる
『みんなで“いのち”について考えようプロジェクト』さんの元に、「一般人になりすました業者による出品かもしれない」という、信じられない情報が届けられました。
まさか!とは感じましたが、巷では生体のオークション出品はしばしば見られるそうです。もしそれが事実だとすれば大変な問題です。
もちろん出品者の詳細情報までは私たちは介入できないので、万が一、犬猫などの出品を目にしたら私たちもYahooに違反申告をしましょう。
(現在は、犬出品のページは削除されており、この件の違反報告はできません)
Yahooとて、こうした問題はメディアに大々的に取り上げられたくはないでしょうから、こうした違反には真摯に取り組んでいるはずです。それでも防ぎきれないこともよく分かっています。
しかし、私たちが常に声を上げ行動し続けることで、動物たちを取り巻く環境や人々の意識の変革に繋がることは間違いありません。
世界は心ある人間の行動によって必ず変えることができます!
Tetsuya Yamaguchiさんの投げた1つの石は、SNSを通して大きな大きな波紋を起こすことができました。おそらく出品者だけにまかせていても、里親が見つかる確率は低いでしょう。
新しい里親が見つからなければTetsuya Yamaguchiさんが責任を持って引取り育てることは決まっています。しかし、彼だけに重責を負わせることはできません。
シェアできる方は情報の拡散をお願いいたします。幸せに生きる道が用意されることを祈るばかりです。
~転載以上~
この件に続いて、このようなニュースも。。
NNNニュースより。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170503-00000064-nnn-soci
メルカリに“剥製”続々…違法の可能性も
フリーマーケットアプリ「メルカリ」で、取引をすると、違法になる可能性がある「動物の剥製」が出品されていることがわかった。種類によっては、取引が規制の対象となるが、メルカリ側の対応も追いついていない現状がある。
■現金や“妊娠菌”をうたったコメや植物、高校の卒業アルバムなどが出品され、問題となったフリマアプリ「メルカリ」。
■そんな中、法律に違反する可能性のある「動物の剥製」が出品されている事が新たにわかった。
■現在は削除されているが、ライオンの剥製は約33万円で出品されていた。さらにシロクマの剥製として出品されたものは、980万円の価格になっていた。
■私たちは、“シロクマの剥製”を出品した人物を取材して、実物を見せてもらうことができた。
■縦横2メートル以上あり、鋭い爪や牙も迫力のある商品。45年前に亡くなった祖父の遺品だという。
■実はこうした出品がいま、条約に違反しているのでは、という指摘が出ている。
■ワシントン条約では野生の動植物の保護を目的に、絶滅のおそれのある種を3つのランクに分類し、国際取引を規制している。剥製や加工品も対象になっている。
■日本でも国内・国外の希少野生動物を保護するための「種の保存法」があり、国内での取引を規制している。
■ライオンやホッキョクグマは、ワシントン条約の分類2にあたり、国際取引をするには輸出をする国の政府の許可書などが必要になるが、国内の取引については、規制対象外となる。しかし専門家は―
■「国内法上は違法でなくても、違法な形で国内に持ち込まれている可能性も否定できないので、合法性の確認はメルカリとして、しっかりした上で(出品者に)出品してもらう必要がある」(ワシントン条約に詳しい学習院大学・阪口教授)
■一方、ワシントン条約の分類1にあたる野生動物は、繁殖目的などの例外を除き、国際取引、国内取引ともに原則禁止となる。
■しかし、その分類1にあたる可能性があるゾウガメの剥製と書かれた商品が出品されていた(現在は削除)。
■商品情報には、ゾウガメの種類までは書いておらず、これを確認しないまま取引すると違法になる可能性がある。
■そもそもメルカリでは法令に違反する商品の出品は禁止し、見つけ次第、削除しているということだが、追いついていないのが現状だ。
【動画】