下野新聞からです。

http://www.shimotsuke.co.jp/category/life/welfare/environment/news/20160918/2452233

 

犬猫殺処分、過去最少の852匹 15年度栃木県内

9月18日 朝刊

 

県内で2015年度に殺処分された犬と猫は計852匹(犬359匹、猫493匹)となり、データが残る1994年以降、初めて千匹を下回り、過去最少となったことが、17日までの県生活衛生課のまとめで分かった。背景には、改正動物愛護法を受けた飼い主からの引き取り減、官民一体となった譲渡活動の推進などがある。だが殺処分ゼロのためには、所有者明示や室内飼育などを徹底する飼い主のさらなる意識高揚が欠かせない。20日から動物愛護週間。

 県と宇都宮市は、放浪している犬を捕獲したり、飼い主不明の子猫などを引き取ったりしている。9日間の収容期間内に飼い主が現れず、譲渡対象にならない場合は殺処分される。

 殺処分数は年々減少し、15年度は06年度(6871匹)の8分の1以下になった。

 

 要因の一つは、捕獲や、飼い主の死亡などやむを得ない状況での引き取り数を合わせた収容数自体の減少。15年度は06年度より7割減の1966匹(犬1235匹、猫731匹)となった。

 

 13年9月に「終生飼養」を明記した改正動物愛護法が施行されたこともあり、飼い主からの引き取り数が激減したことも影響したとみられる。

 

 近年活発化してきた譲渡活動も大きな効果を上げている。15年度、新たな飼い主に譲渡されたのは787匹(犬555匹、猫232匹)。本来の飼い主に戻された迷子犬などを除く収容数に占める譲渡率は47・9%で、データを取り始めた09年度の6・8%から大幅に伸びた。