毎年9月に解禁される和歌山県太地町のイルカ漁。
今年も時期が近づいていますが、漁場となる入り江で観光客がイルカと触れ合う姿を撮影した動画が海外サイトに掲載されています。
<記事元> One Green Planet
来月、漁が解禁されれば、この入り江はまた血で染まることになります。
何とも矛盾した光景に見えますね。。
「国際海洋哺乳類プロジェクト」によると、昨年の漁では652頭が殺され, 111頭が水族館などで人間の飼育下に置かれ、121頭がトラウマ的な捕獲の経験や仲間が殺される現場を目の当たりにした後、海に返されたそうです。
動画の中で観光客と共に泳いでいるイルカは、昨年の漁で捕獲され、その後網で仕切られた囲いで飼育され、イベント用に調教されてきた個体と見られています。
死は免れたものの、家族や仲間の命が奪われる凄惨な光景を目撃し、自身の自由を失ったイルカです。
記事には、「一見ほのぼのとした光景に見えるが、人間の娯楽のために動物たちの身に起きている事実から、いかに私たちは切り離されているかという悲しい現実を示している」と書かれています。
日本動物園水族館協会(JAZA)が加盟施設に同漁による入手を禁じて1年。生け捕りイルカの販売数は増えています。
アメリカはじめ海外では、イルカやシャチの飼育やショーへの利用に対する風当たりは年々強まり、水族館への来場者数は減少しています。また、飼育・繁殖の廃止やサンクチュアリーへの移送を計画する水族館も出始めています。
米国水族館の「シャチのショー廃止」を日本企業が注目すべき理由 世界の動物愛護の動向
米ボルチモア国立水族館 すべてのイルカをサンクチュアリ移送計画 イルカのために。
イルカ猟(イルカの追い込み猟)、水族館の裏側を知っていますか?