国際的な動物保護団体、ヒューメインソサエティー・インターナショナルが、世界中で闘犬を禁止にするための署名キャンペーンを行っています。
署名はこちらから!
※国を選択し、名前、姓、メールアドレスを入力し、ヒューメインソサエティーからのお知らせが不要な場合はボックスのチェックを外し、SUBMITをクリックして完了です。
サイトには、環境や動物保護への関心が高い、俳優のイアン・サマーホルダーさんからのメッセージ動画もあります。(以前ご紹介した、ハリウッドスターが地球の「声」を演じるメッセージ動画
で珊瑚礁の役を演じた方です)
★日本
主に高知県などで行われていて、昨年11月には九州で全国大会が開催されています。
現在、東京都、神奈川県、福井県、石川県、北海道では闘犬取締条例
で闘犬は禁止されています。(北海道では土佐犬に関してのみ許可制)。
高知県では、動物愛護の世論の高まりや入場者数の減少に伴い、土佐闘犬センターを「とさいぬパーク」に名称変更。闘犬の一般公開を中止し、子犬とふれあう企画などを増やし、犬種の保存に軸足を移しています。(朝日新聞。画像も)
現在も事前予約がある団体客に限っては公開されており、「闘犬観戦ツアー 」が組まれています。
知られざる全国有数の闘犬の本場として、青森も挙げられています。
また、静岡県富士市の大渕闘犬祭りの中止を求める署名運動も起きました。
【謎】闘犬祭りの中止の署名が集まるも関係各所から返答なし!?[静岡県]
(※閲覧注意の画像あり。こちらの署名は終了しています)
全土佐犬友好連合会は闘犬について、
「虐待ではないと考えます。土佐犬は闘争本能の強い犬ですので、戦わせないでいること自体が虐待になりかねません。 ただし、すべての土佐犬が闘犬として育てられているわけではありません。闘争心が強く、闘犬として飼育された犬だけが闘犬をする犬となります。」
としており、動物虐待ではないとの見解です。
ネットを検索すると、同様の意見の方が少なからずいらっしゃるようで、「闘犬は犬にとってボクシングのようなもので、残酷とは言えない。闘争本能が備わっているので、闘わせない方がかえってかわいそう」という書き込みなどがありました。
しかし、血の出るような闘いをさせられている犬たちの姿を、楽しんで見ることなどできませんし、残酷だと感じます。
環境省の委員会でも、「残虐だ」「血が出るなど目を覆いたくなる」といった意見が出ています。
関連リンク
山本”KID”徳郁の「闘犬」について熱弁!格闘家だから本当の痛みがわかるのだろう
以前もご紹介しましたが、自身も保護犬を飼ったり、「オレが金持ちになったら、無人島を買って保護犬をそこに住まわせますから」なんてことも言ってくれている山本KIDさんが、闘犬愛好家に物申した番組の動画があります。動画には闘犬についての解説もあります。
★中国
全国的ではないものの、ウイグル自治区など一部の地域では歴史が古く、現在も行われており、多くの住民が見学に訪れます。
闘いで耳や尾を引きちぎられるなど怪我を負い、そのまま放置される場合も少なくありません。(英デイリーメール。画像も)
★アメリカ
賭け事の一端として闘犬が行われるケースがあります。ルールなしのデスマッチ形式で、飼い主が相手の飼い主に謝らない限り試合は続行され、場合によっては死ぬまで戦わせる場合も。
現在では闘犬は動物虐待として扱われ、全50州で人道的な観点から法律的に禁じられています。ワイオミング州を除く全ての州で重犯罪に指定されており、厳罰が課されます。
しかし大きなお金が動き、なおかつ自宅の地下室や倉庫など手軽に始められるギャンブルとして、アメリカでは根強い人気があります。屋内で行われるため、摘発が難しいそうです。
Dear Pawsさんのブログにまとめられています。
なお、ヨーロッパでは、特定の犬種を「危険犬種」として繁殖や輸入を規制したり、口輪の着用や引き綱を義務付けるなどの規制法が施行されている国が複数あるようです。
最後に、以下はアメリカで闘犬によって苦しめられた犬たちの物語です。
飛んでお読みください。
違法な闘犬によって消えない傷を負わされた犬 最後まで愛情を失わなかった姿に心打たれる
怒りと悲しみがこみ上げる・・・盗まれ、闘犬の噛ませ犬として酷い仕打ちに遭いながら子犬を守り、生き抜いた母犬。