数ミリずつ変化? | 空即是色

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先日、土曜日にバンドスタジオリハがあった。

少し前までは、月に1度のこの練習日がちょっと憂鬱だった。

スタジオはマスク必須だし、相変わらず私以外は全員しているし、歌う時だけ外していいというその「考え方」が無性に腹が立って仕方がなかった。

 

ところが、最近になって様子が変わってきたように感じる。

先日のリハの日は、家を出る時から帰宅する時まで、いっさいマスクをしなかった。

以前だったら「桃ちゃん、マスクしてください!!」と怒られたであろうに、そのウルサイ人も何も言わなくなった。

なにより、スタジオの受付で、何も言われなくなったことに驚いた。

建物内でも、私以外にちらほらとノーマスクの人がいたのも嬉しかった。

世の中、数ミリずつ変化しているということなのか。

 

13日から「マスクは任意」になるということが大きいのかもしれない。

もっとも、最初から任意だったんだけど。

したくない人はしなくていい、ということなのに、なぜかマスクが「マナー」とか「常識」になってしまって、したくない人は肩身の狭い思いをしてきた。

 

最初のころは、バイキン扱いされた。

今でもはっきり覚えている。

駅の階段で、振り返って睨みつけたおばさん。

道で私とすれ違う時に被っていた帽子を脱いでガードしたおじさん。

雨でも炎天下でもないのに、わざわざ私に向けて傘をさしてガードした親子連れ。

マスクをしていないと入れませんと入店拒否した店員。

 

好きでよくお買い物に行っていた横浜の高島屋では、わざわざ受付で「マスクできません」の札をもらって首からかけていた。

ノーマスクで店内を歩いているとマスク警察店員にマスクをしろと追いかけ回されると聞いたので。

(私はされたことはなかったけど)

 

やれやれ。

やっとそういうことがなくなるのかなあと、ちょっとだけ感慨深い。

 

とはいえ、相変わらず、家から一歩外に出れば、私以外はほぼ全員マスクをしている。

13日を境に、突然マスクをしていない人が増えるなんてことは、とても想像できない。

多分、周囲を見回して、ノーマスクの人が増えてきたら自分も外そうという人が大部分なんだろう。

 

そういえば、今朝、公的機関に入ろうとしたらノーマスクでは入れないと言われて泣く泣く入館を諦めた、というブログ記事を読んだ。

感情移入してしまって、悲しくてたまらなくなった。

 

私も思い出した。

地元の映画館でのことである。

私の場合はすでにチケットを買ってしまっていたので、仕方なくバッグからマスクを出して顔に貼り付けて入館した。

あの映画館は13日以降はどうするのだろう。

ノーマスクでも入れるようになるのかもしれないが、もう2度と行きたくないかも。。。