サッカーに嵌ってから、他のスポーツも気になるようになった。

昨日は、男子バスケの国内最後の強化試合がTVで放送されていた。出場していた日本選手はオリンピック代表候補の16名。ただ、その中で調整中の八村塁選手と怪我の渡辺雄太選手はベンチにはいたが、試合には出場しなかった。試合は日本の勝利。

 

そして、一夜明けて、その16名の候補者から12名のオリンピック日本代表選手が発表された。

昨年9月、48年ぶりに自力でオリンピック出場権を獲得したW杯。その時のメンバーから今回脱落した選手も複数いた。今回のオリンピックまでの過程で日本代表として全く参加していなかった八村塁選手や怪我で現時点で試合に出られない渡部雄太選手が選ばれているにも拘らず・・・。

 

U-23 は、オーバーエイジ枠を使わなかった(使えなかった?)ので、今回のオリンピック日本代表選手は、これまで一緒に闘ってきた87名から選ばれた。ただ、アジア杯でオリンピック出場権を獲得した時のメンバーからは複数の選手が落選した。ふーきくんもその一人。

 

チームスポーツの選手のパフォーマンスの評価は、あくまでも質的な評価であることが多い。数値(点数)で、すべてを客観的に表すことは難しい。数値で客観的に示されれば、入試のように合否ラインが明確になるのだが。U-23 を見ていても、実力の差はともかくとして、オリンピック代表メンバーとバックアップメンバーや選ばれなかった選手との扱い方の差は大きい。まあ、当たり前のことだ。

 

今回の男子バスケもサッカーU-23 も、落選した選手たちにその理由が説明されることはないだろうし、結局のところ、その悔しさを胸の裡に収めて、自分で自分を納得させることしかできない(納得するしかない)。もちろん、今回の経験がこれからのプロ選手としての彼らを成長させることなるのかもしれないが(あれぇ? オリンピックって「アマチュアの祭典」って言ってなかったけ?)。

 

ホントに厳しい世界だと思う。

この世界で活躍してきた選手たちは、ジュニアの時代から何度もこういう経験をしてきたのだろう。その時は、選ばれしものの側にいたから、今回、最終候補まで残ったのかもしれない。ただ、「オリンピック」は特別な存在だ。

U-23 で日本代表に選出されたある選手が、「オリンピックでは、今回選ばれなかった(行くことのできない)選手の分まで、しっかりやりたい」という意味のことを言っていた。

 

オリンピックに行く選手も行けなかった選手も、いろんな思いを胸にオリンピックを迎える。

結果だけでなく、頑張る彼らの姿をしっかり見たいと思う。