5月下旬のことになるが、「佐渡裕指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団  with 角野隼斗」に行った。ホールは満席で、補助いすまで出る大盛況。頑張って取ったチケットは、1階席、真ん中よりやや左側、高さ的にはちょうど舞台と同じぐらいで、鍵盤が見えるいい位置。実際に、演奏中は角野氏の指の動きばかり見ていたような気がする。

 

今回のプログラムはチャイコフスキー。バレエ音楽が有名だが、どの曲も劇的に始まり、フィナーレに向けて盛り上がっていくような印象がある。娘も中学生の時から何曲か演奏している。ただ、基本は弦楽かオケなので、ピアノの協奏曲を生で聞くのは初めて。

 

1曲目は、ピアノ協奏曲第1番。

舞台に立った生「角野隼斗」氏は、本当に細いという印象だった。そんな彼の長い指が、鍵盤の上を緩急をつけながらリズミカルに動き、重層感のある音から繊細な音までを紡いでいく。あんなに細く見えたからだから創られた音は、深く広く響き渡った。

アンコールは、最初の福岡ではチャイコフスキーの「花のワルツ」だったと聞いていたので、クラシック系かと思っていたらガーシュインの「スワニー」。チャイコフスキーの重々しさを吹き飛ばしてしまうようなノリのいい曲で、以前、NHKでやっていた特集「角野隼斗の駅ピアノ」を思い出した。クラシックだけではない、角野氏のレパートリーの広さを実感した。

 

2曲目は、交響曲5番(通称、チャイ5)。

オケの定番曲で、娘も学生オケで何回かやっている。しかし、当たり前だが、プロは違う!と思わせる始まり。なにより、管の安定感が・・・。演奏会場の差もあるかもしれないが、何よりもフィナーレに向かってよく響いていたという印象だった。

アンコールは、チャイコフスキーの「弦楽セレナード 第2楽章」。こちらも、弦楽では定番曲)。コンサートの終わりを明るい曲調が飾った。しかし、オケで管の出番のないアンコールって珍しいのでは?・・・とも思った。

 

久々の生オケ鑑賞は、こうして終了した。

次回は、秋に広響に行く予定。その前に、劇団四季の「ジーザス・クライスト=スーパースター」のチケットを取った!