最近、なぜか音楽ネタが続いていますが、今回も・・・。

 

18日のNHKEテレのクラシック音楽館は「追悼 マエストロ・小澤征爾」でした。プログラムは、2002年ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートと2016年のウィーン・フィル来日公演からの抜粋。

2002年といえば、娘はまだ赤ちゃんで、小澤征爾氏がニューイヤーコンサートの指揮者になられたことは記憶にありますが、実際の配信は見ていなかったと思います。このころは、まだお若くて勢いのある指揮でした。途中、ウイーン学友協会の客席に小澤氏のご家族がおられるところが映っていました。そんな配慮がされていたことに驚きました。小澤征悦氏がおられたので、ご家族だと分かったのですが、通常だとわからないでしょうね。

 

ただ、今回の放送で一番驚いたのは、別のことです。番組の冒頭の小澤征爾氏の活動紹介の中で、タングルウッド音楽祭で若い音楽家の指導をしていたという話があり、佐渡裕氏もその一人であることが紹介されました。そして、その佐渡裕氏ととも紹介されたのが「大植英次」氏でした。久々に聞いた「大植英次」氏のお名前。大植氏も小澤さんに指導を受けられていたということにびっくりでした。

 

娘がマエストロと呼ぶ大植英次氏は、ドイツを拠点をヨーロッパで活躍されてきた指揮者です。彼は、出身地で「音楽を通じて恩返しをしたい」として「威風堂々クラシック 」という音楽イベントを開催されています。毎年、2日間、市内の各所で演奏会が開かれ、2日目の夜に大植英次氏の指揮のもと、中学生から25歳までの学生を中心にした「心音オーケストラ」の演奏会が開かれます。中高生時代をその地で過ごした娘は、指導を受けていた先生の誘いで、中学生の時から数年間参加していました(オーケストラ参加者のオーディションはないので)。高校生になってからは、オケだけでなく、アンサンブルでの共演も・・・。ドイツに住んでおられるため、帰国して指導されるのは、演奏会の直前。1週間前から始まる強化練習とリハーサルはホント大変でした・・・。もちろん、みんな昼間は授業等があるので、リハは夕方から。その間は、宿題とか全然できていなかったような気がします。それでも、普段とは違う充実した時間だったのだと思います。

終演後には打ち上げのパーティがあり、指導を受けていた先生が大植氏と親しかったこともあり、娘もマエストロ(大植英次氏)ともお話させていただいたりしていました。

 
今は、その地を離れてしまったので、大植英次氏や「威風堂々クラシック」は、momoko-mamaの記憶からは遠ざかっていたのですが、今回の放送を通して、久々に思い出しました。ひとって、忘れてしまうことも多いのですが、何かをきっかけにこうして思い出すことができるのですね。忘れるということは、記憶から消え去ることではなく、どこか深い部分で眠っているということなのかもしれません。何かがきっかけで、甦ってくる記憶。年を取ったからこそ、実感できることなのかもしれません。そんなことを考えながら、小澤征爾指揮の「未完成」を聞いていました。
 
HPを検索すると昨年も開催されていました。今年も開催されるでしょうか。久々に行ってみたいなあと思うmomoko-mamaです。